Steely Dan GAUCHO [CD]
前作の「Aja」が高い評価を受けてから3年がたち、2年以上のレコーディングをかけて作られたアルバムの「GAUCHO」、前作のように凝ったサウンドでミュージシャン達の個性が光る音をを想像していたが、シンプルでシックなサウンドで、チョット聴くだけでは40名以上もミュージシャンが参加しているとは思えない音の少なさだが、サウンドの完成度はより高く、ドナルド・フェイゲンの指示による一流ニュー・ヨークのミュージシャン達の贅肉を極限までそぎ落とした音が生まれ、それが結果的に心地良いサウンドになっている。
「Hey Nineteen」フェイゲンが正確なドラム・パターンのマシンを要求したため、ロジャー・ニコルがデジタル・シークエンサーを開発し導入、まだドラム・マシンさえロクに出回っていない時代に、これがリック・マロッタの生ドラムと面白い効果を生んだ曲。
「Glamour Profession」研ぎ澄まされたサウンドと心地良さが共有している、後半のスティーブ・カーンのギター・ソロにセンスを感じる。