The Writers All In Fun [CD]
ラルフ・マクドナルドを中心に、ニュー・ヨークのトップ・セッション・ミュージシャン6人によって結成されたグループのセカンド・アルバム、ラルフ・マクドナルドは当時最も忙しかったパーカッション奏者、ロバータ・フラック、ビリー・ジョエル、ポール・サイモン、キャロル・キング、などのアルバムに参加、ギターのヒュー・マクラッケンは、ポール・マッカートニー 、ジョン・レノン、ジェームス・テイラー、ビリー・ジョエル などのアルバムに参加、ギターのジェフ・ミロノフはデイヴ・グルーシン、渡辺貞夫、ボブ・ジェームスなどのアルバムに参加、ベースのアンソニー・ジャクソンは、リー・リトナー、アルディ・メオラ、スティーリー・ダンなどのアルバムに参加、キーボードのジェリー・ピーターズは、マービン・ゲイ、ダイアナ・ロスのアルバムに参加、ヴォーカルのフランク・フロイドはジェイムス・ブラウン、ビリー・ジョエル、ロバータ・フラックなどのアルバムでコーラスをしている。ドラムは、ハーヴィー・メイソンなのだが、レコード会社の契約上ゲストとなっているが、事実上はメンバー1人と言えるだろう。セッション・ミュージシャンのアルバムでひと味違うのは、ヴォーカルがいる事とポップ・ミュージックのプロデュースをしていたラルフ・マクドナルドいる事で、ポップな歌物のアルバムに、前作よりも全員で作曲とアレンジをしていてよりポップな完成度の素晴らしいアルバムとなっている。残念ながらこの作品が最後で全員が忙しく自然消滅してしまう。
「 I WANNA GET THE FEELIN' AGAIN 」キーボードのジェリー・ピーターズの作曲、この頃彼はアース・ウィンド&ファイアーのアレンジを手掛けていて、そのフィーリングが絶妙に取り入れられている。
「WHAT'S COME OVER ME」ハーヴィー・メイソンの作曲、彼は本当に美しいメロディを書く。
「A Shift In The Wind」このアルバム唯一のインスト、ジェフ・ミロノフの作曲で彼らしい都会的なミディアム・テンポのナンバー、ジェリー・ピーターズのピアノ・ソロ、ヒュー・マクラッケンのソロ、後半の2人のギターの絡みなど、歌心に溢れた演奏だ。