上田知華+karyobin(3) [CD]
今井美樹をはじめ女性シンガーへの楽曲提供で注目された上田知華ですが、元々は東京音楽大学在学中に、自身の作詞、作曲、ピアノ、ボーカルに、弦楽四重奏団(ヴァイオリン×2、チェロ、ビオラ)を組み合わせたピアノクインテット形式のバンド、「上田知華+KARYOBIN(うえだちかプラスかりょーびん)」を結成し78年デビュー、バックメンバーには金子飛鳥、溝口肇など、後にソロとして成功を収めた著名ミュージシャンも在籍していた。80年にリリースされたサード・アルバムである本作も、そのメロディ・メイカーとしての才能を発揮し、全曲にわたって素晴らしいメロディを紡ぎ出している。代表曲の「パープル・モンスーン」をはじめ多くのヒット曲を残している。KARYOBIN解散後、ソロアルバムを製作しながら、作曲家としての活動を本格的に開始、アイドル全盛期に松田聖子、南野陽子、薬師丸ひろ子、中山美穂、渡辺満里奈などのアイドル、シンガーに数多くの作品を提供。作詞家の岩里祐穂と組んで今井美樹に提供した作品群が特に有名。彼女の音楽は心を癒してくれる何かがある。
残念ながら、膵臓癌のため2021年9月に亡くなっている。
「マジカル・ミステリー・キス」作詞:門谷憲二 作曲:上田知華 編曲:渡辺茂樹
「プールサイドで待つわ」作詞・作曲:上田知華 編曲:渡辺茂樹
「さよならレイニー・ステーション」作詞:門谷憲二 作曲・編曲:上田知華
「パープル・モンスーン」作詞・作曲:上田知華 編曲:すぎやまこういち