Carpenters Carpenters [CD]
カーペンターズが71年に発表したサード・アルバム「Carpenters」。シングル・カットされた「Rainy Days And Mondays」「Superstar」「For All We Know」の3曲すべて全米トップ3に入り、巨匠ヘンリー・マンシーニより直々に送られた「Sometimes」はカレンがリチャードのピアノ伴奏のみで歌う美しいナンバーや、先日94歳で亡くなったバート・バカラックの作曲したヒット曲をカヴァーした「バカラック・メドレー」はカレンの歌とドラム、リチャードのキーボード、二人のコーラス多重録音だけでバート・バカラックの創造性を表現している。ポップス性と高度な音楽実験のバランスが絶妙で、カレンの切なさが自然と心にしみる魔法がかかっているアルト・ヴォイスも素晴らしく、カーペンターズが独自の音楽スタイルを完成したアルバムだと言える、この後の名作アルバム「A Song For You」「Now & Then」につながる作品である。今年2月4日でカレン・カーペンターが32歳の若さで亡くなって40年がたった。
「Rainy Days And Mondays」作:ロジャー・ニコルズ、ポール・ウィリアムズ
「Superstar」作:レオン・ラッセル、ボニー・ブラムレット
「Bacharach Medley:Knowing When to Leave~Make It Easy on Yourself~(There's) Always Something There to Remind me~I'll Never Fall in Love Again~Walk On By~Do You Know The Way to San Jose」
「Sometimes」作:フェリス・マンシーニ、ヘンリー・マンシーニ
おまけで「Bacharach Medley」のライブ・ヴァージョン