Paul Simon There Goes Rhymin' Simon [CD]
「ゼア・ゴーズ・ライミン・サイモン」は、73年にリリースされた、ポール・サイモンの2枚目のソロ・スタジオ・アルバム。収録曲の多くはマッスル・ショールズで録音され、バリー・ベケットらのマッスルショールズリズムセクションらと、ホーン・アレンジにアラン・トゥーサンを迎えたりと、南部のサンウドを取り入れたり、ニューヨーク録音ではストリングスのアレンジをクインシー・ジョーンズを迎え、ジャズを取り入れたりと、ポール・サイモンの確固たる個性を打ち立てたアルバムとなった。写真撮影に没頭する屈託のない日々を明るく歌ったヒット曲「Kodachrome」、過去のサイモンとガーファンクルのスタイルを引き継ぎ、バッハのマタイの旋律を引用した「American Tune」もあれば、ディキシー・ハミングバーズをむかえてゴスペル風に歌う「Loves Me Like a Rock」、クインシー・ジョーンズのストリングス・アレンジの「Something so Right」などを収録。レゲエ・スカからゴスペルのタッチからジャマイカのリズム、サイモンとガーファンクルまでさまざまな音楽テクスチャーを組み合わせて作られたアルバム「ゼア・ゴーズ・ライミン・サイモン」は、ディオ時代のフォーク・ロック・サウンドから脱却し、その後に展開される多彩な音楽性を予見させるかのようなアルバムとなりました。
「Kodachrome」
「American Tune」
「Loves Me Like a Rock」
「Something so Right」