Page99 [CD]
バークリー出身のミュージシャン、ジョン・ニクソンが、偉大なる70年代、80年代の米西海岸の音楽の理想の姿を存続させるべく立ち上げたプロジェクト「ペイジ99」。ジョン・ニクソンは、バークリー出身で50歳代というから、新人といっても若くはなく、ニューエイジ系の作品を数多く手掛けてきた実績があるそうだ。ペイジズとTOTOの傑作バラードの「99」題名を合体させたネーミングからして音の方向性は察知がつく、そのデビュー・アルバム「Page99」は2021年にリリースされた。ほとんどの演奏がニクソンによるマルチプレイだが、サポートしているギタリストもいるようで、ヴォーカルも複数名いる。ペイジズやTOTOやエアプレイのカヴァーにもトライしているがそれ以上に素晴らしいのが、オリジナル楽曲のクオリティで、丹念に練り上げられたギター・フレーズやヴォーカル・ハーモニーが光る完成度の高い楽曲にはまさに音は極上のAOR。特にワンマンプロジェクトだと、どうしてもコンピュータメインの音作りになりがちで、デジタルくささが鼻につくのだが、あの時代の音作りへのこだわりが、随所に感じられる。
「September」
「Sunrise on the Water」
「Fantasy World」
「Lea」TOTOのカヴァー
「Nothing You Can Do About It」エアプレイのカヴァー