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山下達郎 Pocket Music [CD]

作詞
POCKET MUSIC (2020 Remaster)

POCKET MUSIC (2020 Remaster)

  • アーティスト: 山下達郎
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2020/11/25
  • メディア: CD


オリジナル・アルバムとしては『MELODIES』以来約3年ぶりとなるスタジオ・アルバム、山下達郎がコンピューターを導入してレコーディングした最初のアルバムで、ドラム、ベース、ピアノ、サックス、フリューゲルホルン、ギター・ソロ、コーラス以外は自らの演奏と打ち込みによる多重録音をしている。このアルバム以降、山下は自らの演奏と打ち込みによる多重録音を音楽制作の核に据えるようになっていった。コンピューターやサンプリングを導入しているとは思えない、今までと変わらないご機嫌なアルバムとなっている、さすが音の職人の山下達郎、方法論としてそのツールを変えただけで、今までと変わらないヒューマンな達郎サウンドになっている、前作に続き歌詞にもウエイトを置き進化しているのが感じられる。このアルバムは本人にとって実験をしているアルバムなので、91年に全面的にリミックスしてさらに音の向上をしている。
さらに2020年に最新リマスタリングしてボーナス・トラックも複数曲収録で発売された。


「Pocket Music」山下自身、詞・曲・アレンジ・演奏共に大変好きな作品で、最初はドラム・マシンを使った同期もの”で完成させようとしていたため、ドラムの上原裕の変則的なドラム・パターンになっている。とりわけニューヨークでレコーディングしたジョン・ファディスのフリューゲルホルンのソロが素晴らしい。

「メロディー,君の為に」映画『タンポポ』の主題歌用にと書き始めたものだが間に合わず、詞を変えてそのまま進行させ、このアルバムに収録された、個人的にも大好きな曲。

「Shampoo」アン・ルイスの'79年のアルバム『PINK PUSSYCAT』をプロデュースした際に書き下ろされた曲のセルフ・カヴァー。当初から自身の弾き語りを打ち込みでシミュレートすることを目指してレコーディングされた。当時聴いた時はサンプリングでの打ち込みでここまで来たかと思ったのを思い出す。後に山下は「今聞くとデータの打ち込みなど稚拙な部分もあるが、あの当時ではこれが限界だった」と言っている。

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