細野晴臣 泰安洋行 [CD]
「泰安洋行」(Bon Voyage co.)は、76年に発売された細野晴臣通算3作目のスタジオ・アルバム。前作「トロピカル・ダンディー」と本作、アルファレコードから発表された「はらいそ」の3作はトロピカル三部作と呼ばれている。「泰安洋行」というタイトルは、長崎市の新地中華街にある雑貨店「泰安洋行」から取った。当時、細野はハワイの音楽に夢中だったそうで、それにアメリカのロックやR&B、ジャズやハリウッドの映画音楽やカリブ海や太平洋や極東の要素が混じり合って、エキソティックでロマンティックな夢を見ているような世界が展開された、細野はこのアルバムを「チャンキー・サウンド」とよんでいて、ニューオリンズに惹かれていた細野が、同地の名物料理である「ガンボ」にあたるものとして、日本の「ちゃんこ鍋」と「ファンキー」をかけたものだった。これによって日本の音楽に新しいモデルを提供する事になった、彼の音楽のこうした方向は、ティン・パン・アレイにも継承され、イエロー・マジック・オーケストラにも形を変えて継承されていく。
「サヨナラ ザ・ジャパニーズ」
「ルーチュ・ガンボ」
「東京シャイネス・ボーイ」
「エキゾディカ・ララバイ」