Chicago Chicago Ⅴ [CD]
シカゴ5は、ロバート・ラムが多くの曲を書いていることでも知られている。10曲中8曲がラム一人によって書かれている。テリー・キャスがアルバムの最後に収録されている「アルマ・マター」を作曲しヴォーカルも担当しているのだが、この曲を聴くとキャスがアコースティック・ギターも演奏できることがわかる。ベーシストのピーター・セテラは全くこのアルバムには曲を提供していないが、それでもヴォーカルを取り、ベースを弾いている。
ベトナム戦争当時、シカゴはアメリカン・リベラルの有名バンドであり、人気ブラス・ロック・バンドとなる、初期には政治的な歌詞を持つ曲が多かったが、徐々にその特徴は影を潜めた。74年のアルバムはブラス・ロックを放棄したかのような内容で、ロック・ファンを失望させた。75年には「オールド・デイズ」などで一時的にブラス・ロックを復活させたが、その後はAOR路線を歩むことになる。
「Saturday in the Park」は、初の全米NO.1を獲得した曲で、ロバート・ラムが、ピアノとリード・ボーカルを担当している、ピーター・セテラがベースとバッキング・ボーカルを担当している、