Bill Champlin Runaway [CD]
サンズ・オブ・チャンプリンのリーダーとして60年代半ばのサンフランシスコ周辺ではジェファーソン・エアプレイン、グレイトフル・デッド、クイックシルバー・メッセンジャー・サービスと共に絶大な支持を受けていたビル・チャンプリン。リー・リトナーのアルバム「キャプテン・フィンガーズ」で「Isn't She Lovely?」を歌っていたり、10年以上のキャリアを持っていた、そんな彼がシカゴに加入する1年前の81年にリリースされたセカンド・アルバム「Runaway」はデビッド・フォスターをプロデューサーに迎え作られた。79年にはデビッド・フォスターとジェイ・グレイドンと共作したEW&Fの「After The Love Has Gone」でグラミー賞の最優秀R&B楽曲賞を受賞した才能を十分に感じられるアルバムで、この後のシカゴ加入は運命だったと言わざるを得ないと言えるアルバムでもある。彼がシカゴに加入当初、ロバート・ラムが彼のソングライターとしての才能に嫉妬し「キーボード奏者は2人要らない」と加入に反対したエピソードもある。「Tonight Tonight」「Sara」は美しいミドル・テンポのバラード、バラードの説得力はホンモノだ。「Take It Uptown」はケニー・ロギンズとの共作でR&Bを取り入れたもので、彼が得意としていた曲調でもある。
「Tonight Tonight」
「Sara」
「Take It Uptown」