Chuck Rainey The Chuck Rainey Coalition [CD]
チャック・レイニーはモダン・エレクトリック・ベースの元祖の一人と言われる存在で、2フィンガーのピチカートから繰り出される16分音符を大胆に使ったフレーズから生まれるグルーブ感はジャコ・パストリアス、スタンリー・クラークなどをはじめとする、後のベーシストたちに多大な影響を与えている。日本でも細野晴臣がフェイバリット・ベーシストの一人として挙げている、細野晴臣のベース・プレイを聴くとその影響が良くわかる。そのチャック・レイニーが69年にスタジオ・ミュージシャンの仲間とセッションから作りあげたアルバムが「The Chuck Rainey Coalition」でスタジオ・ミュージシャンたちが自己主張した、最も初期の作品で画期的なもので、彼らのオリジナル曲を中心に全編インストゥルメンタルで聴かせるアプローチでした。コーネル・デュプリー、エリック・ゲイル、リチャード・ティー、バーナード・パーディなどがクリエイティブなセッションを繰り広げている。リリース当時は評価されなかったが、時間が経つにつれて評価は高まっていった。新しい音楽を創り出そうとした熱い思いと高い音楽性を感じてほしい。
「Eloise (First Love)」10年後のリチャード・ティーのファースト・アルバムにも入っている名曲。
「How Long Will It Last」スタッフのファースト・アルバムにも入っている名曲。
「Got It Together」70年代に小林克也のラジオ番組のテーマ曲に使われていました、さすが小林克也、センス良さに脱帽です。