藤丸バンド BGM [CD]
TVドラマ『探偵物語』主題歌を手掛けたSHOGUNや、和BOOGIE方面からも人気の熱いAB'Sを率いたギタリスト&ヴォーカリストの芳野藤丸による藤丸バンドの唯一のアルバム「BGM」は、77年にリリースされた。当時バックアップしていた西城秀樹のツアーメンバーを中心に結成、サウンド的には後に大々的に取り入れられるフュージョン ファンク色はやや抑えられているが、数多のセッションで鍛え上げられた敏腕ミュージシャンらがメロウにグルーヴを紡ぎ、リラクシンな空気を纏った魅力的な作品となった。芳野藤丸らしい軽快なギターのカッティングは所々でしか聴く事ができないのは残念だが、この後に結成するOne Line BandやSHOGUNやAB'Sの原点となるサウンドを聴かせてくれる。
「雑踏の中で」
「雨の昼下がり」
「Don't Ever Say Good-bye to The Sun」
「I Know It's Gonna Last」
ANN LEWIS ANNIE’S MIX’85 [CD]
「ANNIE'S MIX'85」(Special English Version)はアン・ルイスが85年にリリースしたアルバムで、代表曲の「六本木心中」の英語バージョンや、「BOOGIE WOOGIE LOVE TRAIN (恋のブギ・ウギ・トレイン)」の英語バージョンを収めている。前半はお馴染みのロック路線をで、「lov-Ya」「Pink Diamond」「六本木心中」 が並び、山下達郎の作曲「BOOGIE WOOGIE LOVE TRAIN (恋のブギ・ウギ・トレイン)」 を挟んで、アルバム「 Cheek」シリーズからの曲が並 んでいる、オールデイズを歌っているアン・ルイスの が好きな人にはこの後半はたまらない物がある。全曲英語でノリも良く 懐かしさもあり、なかなか良いリミックス・バージョンのアルバムとなった。
「BOOGIE WOOGIE LOVE TRAIN (恋のブギ・ウギ・トレイン)~リンダ~六本木心中」(English Ver.)
大橋純子 TEA FOR TEARS [CD]
美乃家セントラル・ステイションを解散し、大橋純子がソロとしての復帰第一弾となった「TEA FOR TEARS」は81年にリリースされた、本城和治プロデュースによるアルバム。全曲作詞を三浦徳子、作曲には米倉良広、佐藤健、後藤輝夫、萩田光雄、安部恭弘、天波博文が担当した上質なAOR、ポップスが詰まったアルバム。久しぶりにソロとなったが、その歌唱力は変わらず、コンテンポラリーな楽曲を歌わせると見事な力を発揮する。70年代の洗練されたグルーブとサウンドに加え、萩田光雄などの少し意外な人選によるアレンジは細部にわたり凝ったものだった。この後に82年「シルエット・ロマンス」で日本レコード大賞最優秀歌唱賞受賞するがそれに繋がったアルバムと言えるだろう。
「テレフォン・ナンバー」
「Tea For Tears」
「ANOTHER DAY, ANOTHER LOVE」
「ブックエンド」
杉真理 Ladies & Gentlemen [CD]
89年にリリースされた、杉真理、通算10枚目となるオリジナル・アルバム「Ladies & Gentlemen」。杉真理は松尾清憲らとBOXを結成し、本作の前年の1988年にアルバム『BOX POPS』をリリースしており、BOXとしての活動が一段落した段階で本作は制作された、BOXでの活動を合間を縫って制作された作品ながら、ソロとして彼が本来持つテイストは遺憾なく発揮され、今なお人気の高い1枚。杉真理と言えばビートルズなどを筆頭とするブリティシュ・ポップスの印象が強いが、意外とそこまでの作品は少ない。本作はストリングスとミックス・ダウンをロンドンで行っていて、ブリティッシュ・ポップスの香りが強い作品となっている。『Romancing Story』は日本テレビ系ドラマ「夏休み別荘物語」主題歌として、『恋するQUEST』はコーセークエスト CFイメージソングとして、『My Little World』は富士通コードレスホン Azet-CP5 イメージソングとして当時オン・エアーされた。
「月に行く舟」
「ダウンタウンのエンジェル」
「ロマンシング・ストーリー」
「恋するクエスト」
菊地朋貴 7 Weathers [CD]
シンガー・ソングライター、菊地朋貴が2001年にリリースしたアルバム「7 Weathers」山本光男がプロデュースをしている。88年にシングル「とんだBrithday Time」とアルバム「Selfish」でメジャーデビュー後、コアなファンの後押しで1年の制作期間を使って制作されたアルバム「7 Weathers」は贅沢な極上AORアルバムとなりました。サウンド的にも、スティーリー・ダンやジノ・ヴァネリ、ボビー・コールドウェルやデヴィッド・フォスターなどに共通するサウンドが目白押しでした。天野清継(g) 森園勝敏(g)(元四人囃子・プリズム) 鈴木康博(g)(元オフコース) 松原正樹(g) 高水健司(b) 里村美和(per)(佐野元春、尾崎豊、中西康晴(piano) 竹上良成(sax) エリック宮城(tp) 新居昭乃(cho) 岩沢幸矢(cho)(ブレッド&バター)などの豪華なメンバーが参加しています。
「Flash Back」
「Rainy Night」
「Blue Lights TOKYO」
「Hey Judge!」
家入レオ a boy [CD]
2013年シングル「サブリナ」でメジャー・デビューを果たし、第54回日本レコード大賞最優秀新人賞など数多くの新人賞を 受賞した家入レオ。「a boy(ア・ボーイ)」は、家入レオの2枚目のオリジナルアルバムで、2014年にリリースされた。、「Message」「太陽の女神」「チョコレート」などのシングルを収録、本作について家入は、「大嫌いだった大人に自分がなろうと思った」「私が今後、音楽活動をしていくうえでも重要な1枚になったと思います」と話している。自分だけの世界観で作った1stアルバム『LEO』に対し、その後のライブで、自分というものが軸ではなく、聴いてくれる人が楽しんでくれるのが一番だと考えが変わり、このアルバムにもそれが表れていると述べている。彼女の"今"を詰め込んだ一枚となった。セント・ヴァレンタインダイにふさわしい「チョコレート」はボーイッシュな雰囲気だった家入レオのイメメージを変え、新しい家入レオを作り上げた作品となった。
「チョコレート」
「Lay it down」
「太陽の女神」
「message」
具島直子 miss.G [CD]
具島 直子は4歳でピアノを始め、21歳の時にボイストレーナーの桐ヶ谷"bobby"俊博と出会い、音楽の道へと進むため大学を中退、桐ヶ谷に師事しながらスタジオミュージシャンなどの音楽関係の仕事をこなし、96年にリリースしたファースト・アルバム「miss.G」。 (桐ヶ谷仁の兄)桐ヶ谷"bobby"俊博プロデュース&編曲のもと、岡沢 章(b)、古川昌義 (g)、中西康晴(key)、伊丹雅博(g)、島村英二(ds)、菅原裕紀(perc)…ら一流ミュージシャンによるノーザン・ソウル~ジャズ・ファンクの演奏がグルーヴを紡ぎ、具島直子の繊細でフラットなヴォーカルに絶妙に寄り添っている。一曲を除く、耳にもココロにも優しいメロウ・チューンばかりで、ほぼ全曲が具島直子による作詞作曲という事あたりに、具島直子の意志とリアリティが表れている。アーバン&スムースな90's JAPANESE GROOVEの一つである。
「Melody」
「My Steady Girl」
「Dream For 2」
「今を生きる」
Buzz Requiem The City [CD]
日産スカイラインCMソング、「ケンとメリー~愛と風のように~」で知られる男性フォーク・デュオ、BUZZ(バズ)のセカンド・アルバム「Requiem The City」は74年にリリースされた。BUZZ(バズ)は高橋幸宏の兄、高橋信之のプロデュースで結成、高橋信之がCM業界で活躍していた縁で、日産スカイラインのCMソングを担当することになり、CMソングに起用された「ケンとメリー〜愛と風のように〜」でレコードデビュー。BUZZ(バズ)は小出博志(Key./Vo.)と東郷昌和(G./Vo.)のふたりで、高橋信之、高橋幸宏兄弟とアマニュア時代から親交があり、デビューから4人で曲作りをしていた。特にこのアルバムの「まちのうた」の出来は素晴らしく、小出博志の作曲と赤い鳥の後藤悦治朗の作詞と高橋信之の編曲よるもので、74年とは思えない完成度の高い作品となった。その他の曲では「TOKYOサンバ」は高橋幸宏の作詞・作曲であったり、小原礼も作詞と作曲で参加している。Buzzは、シティ・ポップ周辺のアーティスト、ミュージシャンとのレコーディングでのコラボも多く、ユーミン、山下達郎、高中正義、小原 礼、伊藤銀次、芳野藤丸らと都会的なポップスを作り上げてきた。アルバムをバックアップしたミュージシャン達は、永井充男(g)小原礼(b)高橋幸宏(ds)今井裕(key)高橋信之(key)で高橋信之以外はサディスティック・ミカ・バンドのメンバーである。
「まちのうた」
「TOKYOサンバ」
「ガラス窓」
「出来るだけいつものように」
おまけで「ケンとメリー~愛と風のように」スカイラインの CM です。
細野晴臣 泰安洋行 [CD]
「泰安洋行」(Bon Voyage co.)は、76年に発売された細野晴臣通算3作目のスタジオ・アルバム。前作「トロピカル・ダンディー」と本作、アルファレコードから発表された「はらいそ」の3作はトロピカル三部作と呼ばれている。「泰安洋行」というタイトルは、長崎市の新地中華街にある雑貨店「泰安洋行」から取った。当時、細野はハワイの音楽に夢中だったそうで、それにアメリカのロックやR&B、ジャズやハリウッドの映画音楽やカリブ海や太平洋や極東の要素が混じり合って、エキソティックでロマンティックな夢を見ているような世界が展開された、細野はこのアルバムを「チャンキー・サウンド」とよんでいて、ニューオリンズに惹かれていた細野が、同地の名物料理である「ガンボ」にあたるものとして、日本の「ちゃんこ鍋」と「ファンキー」をかけたものだった。これによって日本の音楽に新しいモデルを提供する事になった、彼の音楽のこうした方向は、ティン・パン・アレイにも継承され、イエロー・マジック・オーケストラにも形を変えて継承されていく。
「サヨナラ ザ・ジャパニーズ」
「ルーチュ・ガンボ」
「東京シャイネス・ボーイ」
「エキゾディカ・ララバイ」
久保田麻琴と夕焼け楽団 ディキシー・フィーバー [CD]
久保田麻琴、彼の夕焼け楽団としての名義でのセカンド・アルバム「ディキシー・フィーバー」は77年にリリースされた。アメリカ南部のルーツ・ミュージック、特にジュニア・ウォーカー&ジ・オール・スターズの影響があることは明らかだ。プロデュースは盟友・ハリー細野(細野晴臣)と久保田麻琴が共同で行い、ホノルルで録音、そして、なんといってもドクター・ジョン直径のニューオリンズ出身のロニー・バロンがエレピを弾き参加している。また今作では林立夫がドラムを担当し、数々のカバーを生んだ名曲「星くず」を収録している。細野さんの「トロピカル三部作」の裏ともいえる名盤で、ファンキーなリズムに日本語詞をのせる久保田麻琴の粘っこいボーカルも聴きどころである。
「星くず」
「ハートのメロディ」
「チャイナタウン・ブルース」
「一つだけ光るもの」