Gilbert O'Sullivan Back To Front [CD]
アイルランド出身でビートルズ(なかでもポール・マッカートニーからの影響が大きい)とイギリスのヴォードヴィル音楽新旧のイギリスの音楽に影響を受けた、ギルバート・オサリバン。セカンド・アルバム「バック・トゥ・フロント」は72年にリリースされた。このアルバムはミュージカルやミュージカル映画の作品にインスパイアされたポップミュージックとストリングスアレンジメントを組み合わせた作品で、彼の特徴的なユーモラスなひねりと観察力のある幅広い音楽を示したアルバムとなり、ポップスの作曲家としても自信に満ち溢れた内容となり、70年代を代表するソフト・ロックノアルバムとなりました。「バック・トゥ・フロント」は全英アルバム・チャートで1位を獲得し、ギルバート・オサリヴァンは当時最も売れたイギリスを拠点とするアーティストとなりました。
「Clair」
「That's Love」
「What Could Be Nicer (Mum The Kettle's Boiling)」
「Out Of The Question」
Valerie Carter The Way It Is [CD]
「The Way It Is」は、ヴァレリー・カーターの3枚目のソロ・アルバム。96年にリリースされた。18年ぶりとなったサード・アルバムは、カバー中心に作られ、ヴァレリー・カーターの魅力をた十分に伝える作品となった。ハウディ・ムーン時代のフォーク調の歌唱とは違って、ソウルフル&ハートフルに熟成したその歌声は18年の間を感じさせる物で、感動的であった。シンガーとしての活動と同時に、ジャクソン・ブラウンやジェームス・テイラーなど多くのシンガー・ソングライターのコーラスとしても活躍し、ウエストコースト・サウンドには欠かせない存在で、スティーヴィ・ウィンウッドのヒット曲「ヴァレリー」はそんな彼女のことを歌ったものだった。このアルバムでは、ジェームス・テイラー、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウン、ライル・ラヴェット、フィービー・スノウ、デヴィッド・ラズリー、アーノルド・マッカラー、ケイト・マーコウィッツによるバックグラウンド・ボーカルをフィーチャーしている。多くのミュージシャン達が参加しているのは、彼女に対しての信頼と才能を感じずにはいられない。
「The Way It Is」
「Love Needs A Heart」
「Who Is She and What Is She To You」
「Birds」
Fairground Attraction The First Of A Million Kisses [CD]
「The First of a Million Kisses」はフェアグラウンド・アトラクションのデビュー・アルバム、88年にリリースされた。80年代後半のミュージック・シーンに、ハイテクのマシーンなどを頼らずに自分達の音楽を作りたいというポリシーで登場したのが、フェアグラウンド・アトラクションで、フォーク、ジャズ、カントリー、ケイジャンの要素が特徴的にブレンドされていいる。スコットランドのシンガーソングライター、エディ・リーダーを中心に、オールド・ジャズの風貌を巧みに取り入れたサウンドは、彼女が幼い頃から好きだった、エラ・フィッツジェラルドやジュディー・ガーランドへの憧れが影響しているようだ。「Perfect」がシングルでヒットしたので知っている人も多いと思う。素晴らしいアルバム・ジャケットは、マグナムの写真家エリオット・アーウィットによるもので、1955年に撮影されたものです。
「A smile in a whisper」
「Perfect」
「The moon is mine」
「Whispers」
Smokey Robinson Where There's Smoke [CD]
「Where There's Smoke」は、ソロとしての通算8作目のスモーキー・ロビンソンが79年にリリースしたアルバム。名門レーベル、モータウンの設立に参加し、長く副社長を務めるブラックミュージック界の大御所でもあるスモーキー・ロビンソン。この時代のブラックミュージックといえば、まだディスコ一色で、時代的にディスコ調の曲もありますが、自分が最も得意とする、まろやかな歌声とゆったりと落ち着いたメロウ・サウンドは「クワイエット・ストーム」という言葉で定着していく。プロデューサー –はスモーキー・ロビンソン自身で「I Love The Nearness Of You」はスティーヴィー・ワンダーの作曲の力も借りている。モータウンの大ヒット曲「Get Ready」もカヴァーしているのも彼らしい。「黒人音楽はビューティフルなルーツから芽生えたもの」というのが彼の持論でこのアルバムにもその思想が躍動している。
「I Love The Nearness Of You」
「The Hurt's On You」
「Get Ready」
「Cruisin' 」
Richie Havens Connections [CD]
リッチー・ヘヴンスは、ニューヨーク出身のシンガーで、ギタリスト。高速のカッティングを織り交ぜた非常に独創的なアコースティック・ギターの演奏が特徴で、アフロ・アメリカンのフォーク・シンガーという点でも珍しい存在だった。歴史的な野外音楽フェスティバルであるウッドストック・フェスティバルでオープニングを務めたことで有名である。「Connections(絆)」は3年ぶりのアルバムで、80年にリリースされた。ウッドストックでのロック色は影を潜め、すっかり大人の雰囲気になったサウンドは、並のシンガーでは出し得ない渋さを充満させている。今回は全10曲中、オリジナルは最後の1曲「Here's a Song」のみで、ポール・マッカートニー、トム・ウェイツ、ボブ・シーガー、サム・クック、スティービー・ニックスなどの曲をカヴァーしています。バックのミュージシャン達はジェフリー・バクスター(g)、リック・デリンジャー(g)、デビッド・スピノザ(g)、リチャード・ティー(key)、スティーブ・ガッド(ds)、チャック・レイニー(b)、アンディ・ニューマーク(ds)などが参加し、リッチー・ヘヴンスを見事にサポートしています。
「Mamma We're Gonna Dance」
「Every Night」
「Dreams」
「Here's a Song」
Angela Bofill Angel Of The Night [CD]
「エンジェル・オブ・ザ・ナイト」は、シンガー、アンジェラ・ボフィルの2枚目のスタジオ・アルバム。、79年にデイブ・グルージンとラリー・ローゼンの2人が立ち上げた独立レーベルGRPからリリースされた。アンジェラはニュー・ヨーク生まれ、マンハッタン音楽学校とハートフォード音楽院でジャズを学び、リカルド・モレーロ楽団でラテンを歌い、その後ジャズの巨匠ディジー・ガレスピーやキャノンボール・アダレイに認められ共演、ダンス・シアター・オブ・ハーレム・コーラスのソロ歌手と作詞・作曲・指揮を務めてきた。デイブ・グルージンのプロデュースによるデイブ・グルージン・サウンドをバックにアンジェラ・ボフィルは新しい個性を確立し、前作のファースト・アルバムで、ラテン、ジャズ、R&Bを同じように巧みにこなすことを証明した。セカンド・アルバムでは、さらに表現力を豊かにして、美しく、ドラマチックに、アンジェラ・ボフィルの声によく似合う心地よいスタイルで歌い上げられている。
「People Make The World Go 'Round」
「Angel Of The Night」
「What I Wouldn't Do (For The Love of You)」
「The Voyage」
Weather Report Live In Offenbsch 1978 [DVD]
「Live In Offenbsch 1978」は、ドイツの老舗音楽番組で放送された物で、ブートなどで散々擦られた映像ですが、アルバム「ヘヴィ・ウェザー」と「ミスター・ゴーン」の後、ライブ・アルバム「8:30」の前という時期の映像で、ライブとしても名盤の「「8:30」とほぼ同じ内容の演奏、ウェザー・リポートの中で最強と言われたメンバー、ジョー・ザヴィヌル(key)、ウェイン・ショーター(sax)、ジャコ・パストリアス(b)、ピーター・アースキン(ds)の4人の持てる才能とアイデアを注ぎ込んだライブは圧巻です。世界中のジャンルの音楽と最先端の音楽まで取り込み、他とはひと味もふた味も違う物にしてしまう、ウェザー・リポート、ライブならではのアレンジで、スタジオ・アルバムのアレンンジとは違う要素が見れるもので最強のメンバーと言われた唯一の映像です、個人的にはウェザー・リポートのベストの映像だと思っています。ジャコ・パストリアスのベース・ソロが見れる「Third Stone from the Sun」は生で4回ほどジャコ・パストリアスのプレイを見ていますが、その中でもベストに挙げていい内容です。
「Black Market」
「A Remark You Made」
「Third Stone from the Sun」
「Teen Town」
「Birdland」
Joni Mitchell Don Juan's Reckless Daughter [CD]
「Don Juan's Reckless Daughter(ドン・ファンの無謀な娘)」は、ジョニ・ミッチェルによる77年の2枚組アルバム、彼女の9枚目のアルバムは、その実験的なスタイルが珍しく、前作「逃避行」で確立したジャズの影響を受けたサウンドをさらに拡張させたものだった。特にジャコ・パストリアスを本格的にフューチャーしその繊細なベース・プレイと実験的なサウンドは野心的なものでした。ジョニ・ミッチェルのオープン・チューニングによる独特なギターの響きと非凡なカッティングによるリズムは彼女でしか生み出せないサウンドで、それにジャコ・パストリアスのベース・プレイが合わさるという素晴らしい作品となりました。ウェザー・リポートからはジャコ・パストリアス、ウェイン・ショーター、マノロ・バドレーナおよびアレックス・アクーニャが参加、その他はアイアート・モレイラ、ラリー・カールトン、ミシェル・コロンビエなどの著名なジャズ・ミュージシャンが参加し、さらにバックボーカルとしてチャカ・カーンやグレン・フライも参加していていました。
「Overture - Cotton Avenue」
「Talk to Me」
「Dreamland」
「Don Juan's Reckless Daughter」
「Off Night Backstreet」
Richard Bona Munia:Tale [CD]
Munia (The Tale) by Richard Bona (2003-09-30)
- アーティスト: Richard Bona
- 出版社/メーカー: Verve
- メディア: CD
「Munia:Tale」はカメルーンのジャズベーシスト兼ミュージシャン、リチャード・ボナの3枚目のスタジオ・アルバム。2003年にユニバーサルミュージックフランスから発売された。リチャード・ボナは西アフリカ・カメルーン出身のベーシストで、ジャコ・パストリアスのアルバム『ジャコ・パストリアスの肖像』に出会い、ギターからベースに持ち替えた、その才能から「ジャコ・パストリアスの再来」と言われている。ベースの才能だけでなく、天使のような透き通った歌声も魅力で、これまでに、パット・メセニー、デヴィッド・サンボーン、マイケル・ブレッカーなどジャズ界の大物たちと共演している。彼の出身地のカメルーンで育った頃の思い出を母国語のドゥアラ語で歌っていて、心が安らぐメロディを届けたいと、そしてアフリカで育った経験からか、国も人種も音楽もボーダーレスで心からの平和な世界なのだ。自然に歌いながらべースを弾いていて、美しいメロディを重視した歌を聴かせてくれる。彼の2年ぶりの新作は、全曲オリジナルで、ワン・アンド・オンリーの大らかなアフリカン・フュージョン・サウンドを披露しています。
「Engingilaye」
「Playground」
「Balemba Na Bwemba」
「Kalabancoro」