Rupert Holmes Pursuit Of Happiness [CD]
ルパート・ホームズはイギリス生まれ、ニューヨーク育ちのシンガー・ソングライター。マンハッタン音楽学校ではクラシックを学んだが、60年代後半にポップス系作曲家ポール・ヴァンスに才能を見出され、カフ・リンクス、ストリート・ピープルらにヒット曲を提供する。74年にソロ・デビューし、その作品を聴いてバーブラ・ストライサンドが感銘を受けルパート・ホームズに仕事を依頼したことにより有名になっていく。この「Pursuit Of Happiness」はソロ4作目で78年にリリースされたアルバムで「Let's Get Crazy Tonight」がシングル・カットされ、彼のソロ・キャリアで初めてのチャートに顔を出した曲となった。本作ではマイケル・ブレッカー、ランディ・ブレッカー、スティーヴ・カーンなどニューヨークのセッション・ミュージシャンを起用している点が他の彼の作品と一線を画しているアルバムで、その効果が最も反映されたのが「So Beautiful It Hurts」でマイケルとランディのサックスとフリューゲルホルンのソロが交互に聴くことが出来る。ルパート・ホームズといえば全米1位のヒット曲「Escape (The Piña Colada Song)」を収めた79年の次作のアルバム「Partners In Crime」になるだろうが、この「Pursuit Of Happiness」はその布石となるロマンティックなアルバムで名作である。その後86年にはミュージカル「Drood」でトニー賞3部門(ミュージカル作品賞、ミュージカル脚本賞、オリジナル楽曲賞)を受賞している。
「So Beautiful It Hurts」
「Let's Get Crazy Tonight」
「Speechless」
「Town Square」