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David Sanborn Heart To Heart [CD]


ハート・トゥ・ハート

ハート・トゥ・ハート

  • アーティスト: デイヴィッド・サンボーン
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/07/25
  • メディア: CD


デイヴィッド・サンボーンは幼少時に小児マヒにかかり、医師のすすめでリハビリとしてアルト・サツクスを始める(デイヴ・リーブマンも同じ理由でサックスを始めている)15歳の時に地元のブルース・バンドでプレイし、アルバート・キング等のミュージシャンとの共演の経歴を持っている。その後ニューヨークに拠点を移し、スティーヴィ・ワンダーのグループに参加。それ以降トップ・スタジオ・ミュージシャンとして活躍、デイヴィッド・サンボーンの独自のプレイは、R&Bをルーツしたエモーショナルな音は注目されるようになる。「Heart To Heart」は78年にリリースされ、ロックバンドのザ・バンドのプロデューサーとして知られるジョン・サイモン・プロデュースによる第2弾の作品で、募る想い、込み上げる胸のうちをサックスに託したハート・ウォーミングな傑作で、デイヴィッド・サンボーンの出世作として有名なアルバムとなった。ラルフ・マクドナルドのローズバッド・スタジオに集まったのは、スティーブ・ガッド(ds)ドン・グロルニック(p)アンソニー・ジャクソン(b)ヒュー・マクラッケン(g)デヴィッド・スピノザ(g)リチャード・ティー(key)ハーブ・ブッシュラー(b)マイク・マイニエリ(vib)の素晴らしいミュージシャン達で、デイヴィッド・サンボーンのソウルフルなソロを引き立てている。全体のサウンドがそれほどファンキーでなく落ち着いていてメロウなサウンドなのはジョン・サイモンの指向の現れだろう。

「Solo」ギタリストのデヴィッド・スピノザとジョーイ・レビンとトニー・ジャッフェの共作、アルト・サックスとピアノとヴィブラフォンの調和が美しい。

「Short Visit」このアルバムの一番の聴きどころの曲。ジョン・サイモンのオリジナル、アレンジはデイヴィッド・サンボーンもかつて在籍していたギル・エヴァンス(マイルス・デイヴィスの一連の人気作のアレンジでも有名)、共演する7名のホーン・セクションの中にはジョージ・アダムス、ジョン・クラークなどギル・エヴァンス・オーケストラのメイン・メンバーが参加している。

「Lotus Blossom」ドン・グロルニックのオリジナル、デイヴィッド・サンボーンとマイク・マイニエリのサックスとヴィブラフォンの対話のようなプレイに心を奪われる。

「Sunrise Gospel」ベーシストのハーブ・ブッシュラーのオリジナル、スタッフのスティーブ・ガッドとリチャード・ティーの素晴らしいグルーヴに乗ってデイヴィッド・サンボーンのソロがブロウする。

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