Carl Graves [CD]
デヴィッド・フォスター出身バンドとしても知られるスカイラークに在籍したカナダ人シンガーのカール・グレイヴスの唯一のソロ・アルバム「Carl Graves」は75年にリリースされた。幼少期から教会に通って、聖歌隊のメンバーとしてグレゴリアン聖歌などを歌っていたという実力派である。スカイラークが解散後、74年にはシングル「Baby,hang up the phone」をリリースし、全米R&Bチャートのトップ20に入る成功を収め、そして76年にリリースされたアルバムが「Carl Graves」であった。クルセイダーズのウィルトン・フェルダー、ジョー・サンプル、ラリー・カールトンはじめ、豪華メンバーが参加し、シングルになった「Heart be still」はダニー・クリヴィットのエディット・ヴァージョンでも知られるが、チャート・ヒットとなる。ビージーズの「Fanny」をカバーした「Be tender with my love」は原曲よりメロウ・サウンドでアレンジし素晴らしい出来上がりになり、アレンジでも貢献の大きいロビー・ブキャナンとの共作の「You're gonna be alone」も素晴らしく、この曲は無名時代のレイ・パーカー・Jr.が参加していたりと聴きどころが多い名盤である。
「Heart Be Still」
「Be Tender With My Love」
「You're Gonna Be All Alone」
「Baby Don't Knock」
おまけでシングルでヒットした「Baby,hang up the phone」。