Randy Crawford Raw Silk [CD]
クルセイダースと共演した「ストリート・ライフ」のヒットで一躍有名になった、女性シンガー、ランディ・クロフォードのサード・アルバム「Raw Silk(絹の響き)」は79年にリリースされた。前2作は内容の素晴らしさが反映されず、セールス的にはパッとしなかったが、本作はR&B63位、ジャズ35位とチャート・インを果たし、知名度を着実に上げたアルバムとなった。プロデゥースはステファン・ゴールドマン、彼は60年代からフレイミングルーブス、ロジャー・カラウェイなど渋めのプロデュースをし、70年代はブラジルの名サックス奏者ジョン・クレイマーをアルバムを数枚手掛け、80年代はヴァン・ダイク・パークスの「ジャンプ」もプロデュースをしている。誰もが知っているヒット曲を生み出してはいないが、良質の作品を堅実に生みだしている。本作は、ほとんどがカヴァー曲で構成されているのだが、その選曲はステファン・ゴールドマンによるものなのか派手ではないがランディ・クロフォードの歌声に見事にマッチさせている。やはり良質の作品のアルバムである。
「I Stand Accused」R&Bシンガー、ジェリー・バトラーが64年にヒットさせた曲のカヴァー。
「Declaration of Love」伝説的なニューオーリンズのプロデューサーであるアレン・トゥーサンの曲で、彼の78年のアルバム「モーション」に収録されている。
「I Hope You'll Be Very Unhappy Without Me」AORのシンガー・ソングライター、ビル・ラバウンティの作品で、彼のファースト・アルバム及びセカンド・アルバムに収録されている。
「Just to Keep You Satisfied」マーヴィン・ゲイの名作「レッツ・ゲット・イット・オン」に収録されている。