Don Grolnick Medianoche [CD]
ジャズ・ピアニスト、作曲家、音楽プロデューサーのドン・グロルニックは大学在学中にマイケル・ブレッカーに出会い、このことは彼の人生において大きな影響を与えられることになる。その後ニューコークに活動場を移し、少し前に紹介したブレッカー・ブラザースの元となったドリームスの一員となり、その後はニューコークのセッション・ミュージシャンとして活躍、ロバータ・フラック、リンダ・ロンシュタット、カーリー・サイモン、J.D.サウザー、などのポップス・シンガーやマイケル・フランクス、スティーリー・ダンなどのジャズ・フレイバーのあるアーティストなどたくさんのアルバムのレコーディングに参加、特にジェームス・テイラーとは74年から21年間ドン・グロルニックが亡くなる直前までコラボレーションが続き、90年代からはジェームス・テイラーのアルバムのプロデューサーを務めていて、音楽的に深く結びついている。本作「メディアノーチェ」はドン・グロルニックの4枚目のアルバムで、95年にリリースされた。ラテン・ジャズ・プロジェクトのアルバムで、アンドリュー・ヒルの「Catta」、ウェイン・ショーターの「Water Babies」、チック・コリアの「Oran」などのジャズ素材の曲を巧みにアレンジし本物のラテン・ジャズとなったアルバムで、他の4曲も強力なドン・グロルニック・オリジナルも収録されています。テナーにマイケル・ブレッカー、ヴァイブスにマイク・マイニエリ、フルートにデイヴ・ヴァレンティン、ベースにアンディ・ゴンザレス、パーカッションにドン・エイリアス、スティーヴ・ベリオス、ミルトン・カルドナというメンバーで、ラテンとポスト・バップのハイブリッドのサウンドは素晴らしいく、パーカッションを多用し、フルートとテナーサックスのコンビネーションでカラフルなサウンドが心地良く、楽しいものとなっている。
「Catta」
「Water Babies」
「If Ever I Should Leave You」
「Night Song」