笠井紀美子 Tokyo Special [CD]
ジャズ・シンガーとして不動の人気を誇っていた笠井紀美子が、77年にシティー・ポップに挑戦した名盤「Tokyo Special」。中でも注目は山下達郎が細野晴臣プロデュースで海外デビュー予定だったリンダ・キャリアーというシンガーへの提供曲「Love Celebration」を日本語に変えた「Vibration」しかしその仕上がりに満足できずに翌年のアルバム「Go Ahead!」でセルフカヴァーしている。
ジャズ畑の外の人たちが顔を揃えており、日本語詞によるオリジナル曲のみを収録した意欲作。安井かずみが全曲作詞を担当、作曲で山下達郎、鈴木勲、筒美京平、横倉裕、矢野顕子、鈴木宏昌が担当。ジャケット写真は篠山紀信が撮影。
参加ミュージシャンもCOLGEN BAND(鈴木宏昌、岡沢章、松木恒秀など)、日野皓正、鈴木 勲、伊集加代子、村岡建、の豪華なジャズ系のミュージシャンが参加。
その後の笠井紀美子と、巨匠ハービー・ハンコックによる79年のコラボ作「Butterfly」にも繋がるような笠井紀美子のファンキーなグルーブのヴォーカルが聴けるアルバム。
「Vibration」山下達郎がその後セルフカヴァーする。
「Very Special Moment」The Miracles -のLove Machineからヒントを得た曲。
「TOKYO SPECIAL 」中村照夫「MANHATTAN SPECIAL」のカバー、日野皓正らジャズメンのプレイもフィーチャーされる。
おまけで山下達郎の「Love Celebration」