サディスティック・ミカ・バンド HOT! MENU [CD]
サディスティック・ミカ・バンドのサード・アルバムであり、実質上のラスト・アルバムの「HOT! MENU」、前作の傑作の誉れ高い「黒船」サディスティック・ミカ・バンドが海外進出するきっかけなったアルバムから一年後に日英同時発売されています。前作同様クリス・トーマスをプロデューサーに迎えて制作、一番の違いはオリジナル・メンバーの小原礼が抜け、後藤次利が正式メンバーとしてベーシストとしてレコーディングを行った(当初は細野晴臣が入る話も合った)。楽曲の方向性も含めて前のアルバムはロック・ポップス路線の範疇で制作、「HOT! MENU」はもっと枠を広げた作風となっている、加藤和彦の楽曲も前作の9曲から3曲になり、具体的には16ビートのインストがあり、サンバがあり、バンプを基調にしたファンキーあり、サディスティック・ミカ・バンドらしい遊び心のある「Funky Mahjang」「マダマダ産婆」もあり、余裕を感じられる大人のグループのアルバムとなった。根本的なバンドの成立でもあった加藤和彦とミカ夫妻の危機が生じたのがこのレコーディング中だったのも皮肉な話である。
「Funky Mahjang」
「WA KAH! CHICO」
「マダマダ産婆」
「 ヘーイ, ごきげんはいかが 」