飯島真理 Blanche [CD]
飯島真理の「Blanche」は84年にリリースされた。ファースト・アルバム「Rosé」から半年後にリリースされ、ファースト・アルバムに続き全曲自作で、半年間の間で作りあげている(曲作りの才能があります)。タイトルの「Blanche」はフランス語で「白」という意味で、ジャケットも真白、衣装も真白の特徴のあるレコードジャケットでした。プロデュースとアレンジは吉田美奈子と清水靖晃が中心となって手掛けており、この頃の吉田美奈子自身のアルバムでも展開された清水靖晃とのコラボレーションのサウンドがこの「Blanche」でも随所に聴く事が出来るアルバムでした。前作の坂本龍一が作ったポップな作風とは異なり、重厚感のある大人のサウンドに変わり、肩透かしを感じた人も多かったと思います。涼しげなグルーブ感のあるものから、流麗なバラード、テクノ調など、曲調に合わせてナチュラルでポップなヴォーカルは前作よりさらに充実し、さらにドラムレスの「シンデレラ」では渡辺香津美のギターに乗って荘厳なヴォーカルを聴かせてくれる。吉田美奈子と清水靖晃による、ひとひねりを加えたアレンジにより、飯島真理の楽曲に鮮やかな陰影をもたらしている。
「Marcy Deerfield」
「シグナル」
「Melody」
「シンデレラ」
「Birthday」