角松敏生 あるがまま [CD]
アルバム「あるがままに」は、1992年に発売された角松敏生通算10作目のスタジオ・アルバム。90年代初頭の作品から徐々に内省的な作品が増え、インタビューでも思想的・哲学的な内容の受け答えが多くなっていった。そして、自身の音楽に対する絶望感を訴え、1993年の日本武道館公演をもって歌手活動の「凍結」を宣言し、無期限の休止となる。フル・アルバムとしては、活動凍結前の最終作で、我々リスナーの為ではなく、極めて個人的な一人の「君」にある想いを伝えるためだけに制作されたアルバムとなった。ブックレットの最終ページに「もしも、僕の音楽が君の心を変えられないのなる、僕にとって音楽はもう無意味なものである」と記されている。アルバム全てを一個人に捧げ、一人のミュージシャンが、音楽に愛を託した、私小説的な要素を持ったアルバムとなった。
「さよならなんて絶対言わない」作詞・作曲・編曲 : 角松敏生
「夜をこえて」作詞・作曲・編曲 : 角松敏生
「君を二度とはなさない 」作詞・作曲・編曲 : 角松敏生、ブラス編曲 : 角松敏生・小林信吾
「あるがままに」作詞・作曲・編曲 : 角松敏生、ブラス編曲 : 小林正弘、ストリングス編曲 : 小林信吾