Dr.John Dr.Jhn's Gumbo [CD]
72年にリリースされた「ドクター・ジョンズ・ガンボ」は、ニューオーリンズの歌手兼ピアニストのドクター・ジョンによる5作目のアルバムで、ロック・シーンへニューオリンズ旋風を巻きおこしたドクター・ジョンの出世作。ニューオーリンズの著名なR&Bのアーティストのカバー曲がアルバムの大部分を占めており、50年代から60年代にかけてのニューオーリンズのジャズやブルース、R&Bの数々を紹介している、結果的にドクター・ジョンによるニューオーリンズ音楽の入門書的な内容となっている。さらに、ローリング・ストーンズからザ・バンドまでに影響を及ぼした、ドクター・ジョンによるリズムの変革の貢献は計り知れない、デキシーランド・ジャズ、マルディグラ等の土着的な楽曲の「シンコペーション・ミュージック」には人を虜にするなにかがある、70年代世界にニューオーリンズ・ミュージックの素晴らしさを発信し、その影響をもたらしたのが本作でもある。アルバムからは「Iko Iko」がシングル・カットされ、ビルボードのポップ・チャートの71位を記録した。
なお、タイトルの「ガンボ」とは、ルイジアナ州で食されるスープ料理のこと。
「Iko Iko」
「Blow Wind Blow」
「Mess Around」
「Little Liza Jane」
おまけでザ・バンドの映画「ラスト・ワルツ」から「Such a Night」ドクター・ジョンらしい名曲。