Boz Scaggs Middle Man [CD]
「ミドル・マン」は80年にリリースされた、ボズ・スキャッグスのアルバム、ボズ・スキャッグス流のブルー・アイド・ソウルを極めた前作「ダウン・トゥ・レフト」から2年半のインターヴァルを経てリリースされた。プロデュースはジョー・ウィザードから名エンジニアのビル・シュニーに代わり、より重厚なサウンドになったいる。前2作アルバムの作曲のパートナーのデヴィド・ペイチやマイケル・オマーティアンから本作ではデヴィッド・フォスターに代り、作曲と演奏面で大きく貢献している。デヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロ、スティーヴ・ルカサー 、スティーヴ・ポーカロ – 、デヴィッド・ハンゲイトのトトのメンバーに加え、デヴィッド・フォスター、ドン・グロルニック 、リック・マロッタ、レイ・パーカーJr、カルロス・サンタナなどが参加し、トトのメンバーをバックにした最後のアルバムでもあった。「Jojo」はボズ・スキャッグスとデヴィッド・フォスターとデヴィッド・ラズリーによる共作で、AORの代表曲の一曲となっている。「Breakdown Dead Ahead」ではスティーヴ・ルカサーのギター・ソロも印象的で、前作の「A Clue」のギター・ソロによって有名になったのを思い出される。「You Can Have Me Anytime」はいかにもデヴィッド・フォスターという曲で、新しいタイプのボズ・スキャッグスを引き出している、尚ギター・ソロはカルロス・サンタナが弾いている。都会的で洗練されたAORの傑作アルバムで、ハイ・センスなAORというボズ・スキャッグスの定番となったメロディアスなサウンドが詰まったアルバムとなった。
「Jojo」
「Breakdown Dead Ahead」
「Simone」
「You Can Have Me Anytime」