Patrice Rushen Watch Out [CD]
パトリース・ラッシェンは70年代中盤にジャン=リュック・ポンティやスタンリー・タレンタインのバックメンバーに参加し、その後リー・リトナーやデイヴ・グルーシン等のロサンゼルス勢のメンバーと関わりを持ち、女性版のハーヴィー・ハンコックと言われたピアニストでした。アルバム「Watch Out」はキュートなシンガーとしてのパトリス・ラッシェンの魅力が詰まったアルバムで、87年にリリースされました。遊び心のあるアップビートなタイトル・トラックのシングル「Watch Out」は、R&Bチャートのトップ10ヒットとなりました。ジェリー・ナイトとアーロン・ジグマンのプロデュースによるアルバムで、前作同様、時代に即した打ち込みやシンセ・サウンドの導入を引き続き行っているが、パトリス・ラッシェンも大きくサウンドに関わっていて、そのアレンジは彼女のセンスの良さを感じる事が出来る、不思議とオーバー・プロデュースの感はほとんど無く、瑞々しさと新鮮さの融合加減が程よい内容となっている。
「Watch Out」
「All My Love」
「Somewhere」
「Tender Lovin'」