Al Jarreau Tenderness [CD]
アル・ジャロウのスタジオ・ライブ・アルバム。
彼の、広い声域とソフトかつ伸びやかな歌声と卓越したボーカル・テクニック、中でもボイスパーカッションは特技ともいえるほど優れたパフォーマンスを存分に聴けるアルバム。
スタジオ・ライブということもあって、驚異的なヴォーカル・パフォーマンスも熱く、迫力のあるものになっている。収録曲も、これまでの彼のアルバムの曲や、カヴァー曲(カヴァー曲の選択も最高に良い)だか、マーカス・ミラーのプロデュース、アレンジで、卓越したヴォーカルと卓越した演奏が一つになったヴォーカル・アルバムである。マーカス・ミラーの人脈で選んだ豪華なメンバーの演奏も見逃せない。
映像の「マシュ・ケ・ナダ」はセルジオ・メンデスの名曲、こういった、パーカッシブなナンバーを歌わせると物凄い、聴き慣れたナンバーに新しい力を吹き込んでいる。ジョー・サンプルのピアノ・ソロも凄い。
「My Favorite Things」スタンダードの名曲をクラシック界の歌姫キャスリーン・バトルとの共演、人間の声の無限の可能性を感じる。