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BEN SIDRAN Old Songs For The New Depression [CD]




Dr.ジャズと呼ばれたベン・シドラン、ジャズの音楽本を執筆したり、ラジオのDJをするほど造詣が深い、独自のユーモア、インテリジェンスを備え、ジャズやソウルやロックを自由に行き来するベン・シドランの80年代の傑作の一つの「Old Songs For The New Depression」は古い曲を蘇らせようというコンセプトの作品です。古いスタンダード曲「Making Whoopee」を取り上げていて、後にエルヴィス・コステロやノラ・ジョーンズも影響を受けて取り上げていますけど、選曲の良さなどがDr.ジャズと言われるんだと思う。ベン・シドランのピアノもなかなかのものだが、デビッド・サンボーンのバンドでずっと一緒だったマーカス・ミラーとバディ・ウィリアムスのリズム隊が古い曲に新しいフィーリングで挑んでいるのが面白い。


「Let's Get Away from It All」フランク・シナトラのバージョンが有名だが、ダイアナ・ロス&シュープリームスも取り上げているポップ・スタンダード。マーカス・ミラーとバディ・ウィリアムスが、ファンキーなノリで攻めている。

「Old Folks」30年代の曲で、多くのジャズ・ミュージシャンが取り上げるスタンダード。チャーリー・パカー直径のビバップスタイルで80年代を席巻したリッチー・コールの脂の乗りきったサックスが良い。

「Piano Players」ベン・シドランの曲、ひたすらジャズ・ピアノの巨人達の名前を呼びながらスイングしてゆく。

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