阿川泰子 Journey [CD]
古いスタンダード・ナンバーや50年代までのジャズをカヴァー、阿川泰子の歌唱を上手く活かしたアレンジでアーバン・ジャズ・スタイルの先駆けとなり、デビューから4作目で一気に花開いた阿川泰子の代表的するヒット・アルバム「Journey」は80年にリリースされた。彼女自身のグループ、ザ・キャストやザ・プレイヤーズ、マライアなど日本を代表するメンバーが演奏を務め、北島直樹、前田憲男、清水靖晃、笹路正憲、松木恒秀らがアレンジを担当し、特に「TAKE THE“A”TRAIN」のアレンジは面白い物になっている。4作目のアルバムとなり先行していた人気に実力もだいぶ追いついてきて、アルバム全体に可憐な歌声のジャズ・タッチのポップなヴォーカルにマッチし、特にバラードの方が彼女の持ち味が良く出ているアルバムで、ジャズが詳しくなくても聴けるポップなアルバムである。
本多俊之(A.Sax)向井滋春(Tb)秋山一将(G)中村誠一(T.Sax)清水靖晃(T.Sax)らの日本トップクラス・ミュージシャンのソロも聴きどころの一つである。
この頃の阿川泰子はアルバムを出すごとに進歩をしている。
「SENTIMENTAL JOURNEY」
「TAKE THE“A”TRAIN」
「MOONLIGHT SERENADE」
「MY FOOLISH HEART」