Roger Nichols & The Small Circle Of Friends Full Circle [CD]
ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ名義による40年ぶりの2作目のアルバム「Full Circle」は 2007年に発表された。ロジャーが他のアーティストに提供した名曲の再演に加え、書き下ろしの新曲や盟友であるポール・ウィリアムスとの30数年ぶりのコラボ曲などを収録。オリジナル・メンバー3人の淡いハーモニーも、洗練されたアレンジも、驚くほど昔のままで、前にも紹介した68年のファースト・アルバムに直結した世界観が繰り広げられていてる。日本でもロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズはピチカート・ファイブをはじめ「渋谷系」がお手本にした「お洒落」なグループとして有名で、ピチカートが出たばかりの「Couples」でそのまんまコピーみたいな感じの曲をやっていました。今回の再編のきっかけは、音信不通になっていたメンバーが、イギリスでのリイッシューの際のインタビューを契機に2005年に再会したことのようです。40年近いブランクをものともせず、これほどまでクオリティの高い作品を発表してくれたことは大変嬉しく、それにそのサウンドが、おおむね当時のサウンドが再現されていて隠し味的にシンセなどは使われていますが、1969年の作品だと言われても、信じてしまいそうな音なんです。
「TALK IT OVER IN THE MORNING」71年にアン・マレーに提供した曲。
「OUT IN THE COUNTRY」70年にスリー・ドッグ・ナイトに提供した曲。
「THE DRIFTER」68年にハーパース・ビザールに提供した曲。
「I KEPT ON LOVING YOU」前回のカーペンターズのアルバム 「Close To You(遙かなる影)」に提供し、リチャード・カーペンターが歌った曲。
「LOOK AROUNDロ」ロジャー・ニコルズとポール・ウィリアムスが34年ぶりに共作した新曲です。