Blue Magic [CD]
デルフォニックやスタイルスティックスと並ぶフィラデルフィアを代表するヴォーカル・グループのひとつであるブルー・マジック、フィリー・スウィートの鮮やかなファルセット・ヴォイスを操るリード・シンガーのセオドア・ミルズを中心とした5人組。この「Blue Magic」は74年にリリースされたデビュー・アルバムでプロデューサーは前にも紹介したMFSBのメンバーでもあるノーマン・ハリスで、アレンジもノーマン・ハリスやビンセント・モンタナが手掛け、MFSBのメンバーが総出でバック・アップしている。ノーマン・ハリスは、ブルー・マジックにはアップテンポも歌いこなす実力があると見込み、力を入れているが、それでもやはりブルー・マジックが最も輝くのはバラードだ、彼らを一躍有名にしたスロー・バラード「Sideshow」やデビュー・シングル「Spell 」などの美しい曲も揃っているし、「Look Me Up」などのアップテンポの曲も素晴らしい。70年代のフィリーソウルならではの甘酸っぱいソウルを十分堪能できるアルバムである。
「Sideshow」
「Spell 」
「Look Me Up」
「Just Don't Want to Be Lonely」