当山ひとみ SEXY ROBOT [CD]
当山ひとみの5thアルバム「セクシィ・ロボット」は83年にリリースされた。兼松光のプロデュースによる日本産ブラック・コンテンポラリーの作品で、80年代のブラックミュージックの最先端を採り入れた作品、後に訪れるブラコン・サウンドの潮流を一早く取り入れたアルバムと言える。中学2年まで沖縄で過ごし、以降高校生までアメリカのオークランド・ハイスクールで過ごした為、デビューしても日本語はきちんと話せずいた、バイリンガル歌手の先駆けとして、ソウルフルなナンバーやファンキーなナンバーからアメリカンTOP40に呼応するようなポップスまで、当時の日本人が憧れた世界観をいとも容易く手にしてきた印象があるシンガーだ。椎名和夫(g)、松下 誠(g)、Mike Dunn(b)、難波弘之(key)らのグルーヴィーな疾走感のある演奏は80年代ならではの物、歌心が溢れるAOR調のナンバーも素晴らしい出来である。
The 24th Street Bandと共演した、当山ひとみのファースト・アルバム「Just Call Me Penny」がCD化していないのが残念である。
「SEXY ROBOT」。
「WANNA KISS / KISSしたい」
「TUXEDO CONNECTION 」
「CATHY 」
「愛はゆっくりやってくる -SLOW LOVE-」