Wishbone Ash Tthere's The Rub [CD]
「Tthere's The Rub(永遠の不安)」はウィッシュボーン・アッシュが74年にに発表した5作目のスタジオ・アルバム。オリジナル・メンバーでギタリストのテッド・ターナーがバンドを脱退し、新しいギタリストのローリー・ワイズフィールドを後任として迎えた最初のアルバム。今まで彼ら自身がプロデュースをしていたが、B.B.キング、ジェイムス・ギャング、ジョー・ウォルシュ、イーグルス等との仕事で知られるビル・シムジクがプロデューサーに起用された為かサウンドがヘヴィーになった。有名なクラプトンのアルバム「461オーシャン・ブルーヴァード」が録音されたクライテリア・スタジオで制作されたサウンドは、新境地を切り開き、イギリスのグループのウィッシュボーン・アッシュにしては明るくレイド・バックしたムードで、マンネリを打ち破り、テッド・ターナーが抜けた穴をローリー・ワイズフィールドのアメリカン・カントリー・ロックの音楽性を備えたプレイは無くてはならない新しい要素だったが、相変わらず美しいツイン・ギターと哀愁を帯びたメロディーも健在であった。メンバーでリード・ヴォーカルとベースのマーティン・ターナーによれば、ビル・シムジクは「ウィッシュボーン・アッシュのギターとイーグルスのボーカルがあれば、私は史上最高のヒット・レコードを作れる」と語っており、それが後にイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」に繋がったという。
「Silver Shoes」
「Hometown」
「Lady Jay」