野力奏一 noriki [CD]
野力奏一は、ジョージ川口、渡辺貞夫、日野皓正グループ等のセッションに参加の後、山下達郎や阿川泰子などの名だたるミュージシャンのアルバムやツアーに参加し、今やピアニスト・アレンジャーとして引っ張りだこのミュージシャンだ。この野力奏一の83年リリースのファースト・リーダー・アルバム「noriki」は、ヴォーカル入りが2曲ある、フィーチャーされているのは山下達郎や竹内まりやのレコーディングやツアーに参加した女性シンガーの国分友里恵で、ちょうどこの頃に、このブログでも紹介した林哲司プロデュースのデビュー・アルバム「Relief 72 Hours」をリリースしているが、ここでも新人離れした、のびやかな歌唱を披露している、特にアル・ジャロウの「Mornin'」を彷彿させるような「You Need Me」がとにかく素晴らしい。このアルバムの野力奏一のプレイは爽快さと明瞭さは、当時人気があったシャカタクやオランダのバンド、フルーツケーキのようなような鍵盤主体のポップなフュージョンを感じさせ、心地良さが心に残る。
近年では寺井尚子(vn)、ケイコ・リー(vo)らと共演。89年『キッチン』など映画音楽も多く手掛ける。
「Do What You Do」
「You Need Me」
「Rag Box」
「Anyway」