Frank Zappa Hot Rats [CD]
フランク・ザッパはシンガーソングライター、マルチプレイヤー、作曲家、バンドマスターで、前衛的なロックを演奏した。フランク・ザッパの音楽はいわゆるルーツ・ミュージックに現代音楽の要素を加えた、今日で言うミクスチャー・ミュージックの先駆的なものであった。69年に発表したアルバム「Hot Rats」マザーズ・オブ・インヴェンションとの連名ではなく、フランク・ザッパにとって2作目のソロ・アルバムとしてリリースされた。キャプテン・ビーフハートがボーカルで参加している「Willie The Pimp」以外は全曲インストゥルメンタルで、即興演奏を重視した内容。イアン・アンダーウッドを別にするとマザーズ・オブ・インヴェンションのメンバーは加わっておらず、代わってキャプテン・ビーフハートやジャズ系のスタジオ・ミュージシャンのジョン・ゲリン、シュガー・ケイン・ハリス、ジャン・リュック・ポンティといったメンバーが参加していました。ソロ・アルバムではマザーズのアルバムとは別種の方向性を打ち出し、ジャズ・ロックにポピュラー音楽的解釈をいち早く導入したアルバムでした。特に「Son Of Mr. Green Genes」でのギタリストとしてのフランク・ザッパのギター・ソロのプレイは60年代とは思えない名演です。
「Peaches En Regalia」
「Willie The Pimp」
「Son Of Mr. Green Genes」