矢野顕子 Love Life [CD]
矢野顕子が5年在籍したミディを離れ、デビュー15周年を迎えた矢野がEpic/Sony Recordsに移籍第一弾として発売した91年のオリジナル・アルバム「Love Life」、同時に矢野顕子もニューヨークへと移り住む。その頃の様子をNHKの音楽達人倶楽部で見たのを鮮烈に覚えている、「BAKABON」と「Love Life」は音楽達人倶楽部からの映像。プライベートでは坂本龍一と別居などもあり、一度自分見つめ直したアルバムとなった。ニュー・ヨークのパワー・ステイション・スタジオでの録音、それまでのYMO人脈から離れ、パット・メセニーやウィル・リーらニュー・ヨークのミュージシャン達によるサウンドで、新しい矢野顕子の世界を再構築する試みが聴く事が出来る。「これでいいのだ」と言う歌詞から始まる曲「BAKABON」、赤塚不二夫の漫画「天才バカボン」へ捧げながらも、矢野顕子の個性により「天才バカボン」の世界観を表現し、その幸福感を表現した名曲となった、大村憲司のギターも圧巻である。「いいこ いいこ(Good Girl)」は盟友の糸井重里との共作、パット・メセニーのギターも美しく、多重録音されたギターは幻想的な深みを出している。「愛はたくさん(Lots Of Love)」でも後半にパット・メセニーのギター・シンセのソロを聴かせてくれる。今年の9月から深田晃司監督の映画「Love Life」が公開されている、20歳の頃に聞いた矢野顕子の同名曲「Love Life」に着想を得て以来、温めること20年「Love Life」を聴いた時の感動を自分の手で表現したいと言う強い思いを映画という形で結実した。
「BAKABON」音楽達人倶楽部 (1991)から。
「いいこ いいこ(Good Girl)」
「愛はたくさん(Lots Of Love)」
「Love Life」音楽達人倶楽部 (1991)から。
映画「LOVE LIFE」矢野顕子・木村文乃・深田晃司監督スペシャル鼎談映像