Lou Reed Berlin [CD]
「ベルリン」は、ルー・リードが73年にリリースした3作目のソロ・アルバム。プロデュースは、当時既にアリス・クーパーとの仕事で知られていたボブ・エズリンが担当し、エズリンはアラン・マクミランとともに編曲も担当した。主人公のジムと娼婦キャロラインを軸としたストーリーを持つコンセプト・アルバムとなっていて、DV、うつ病、自殺、子別れと辛いテーマが並ぶが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの時代から前衛性とポップさを兼ね備えたルー・リードならではの曲作りは素晴らしい仕上がりとなり、本作が発表されると、リードの母国アメリカよりもイギリスで大きな成功を収め、全英アルバムチャートではリードにとって初のトップ10入りを果たした。このコンセプトは、プロデューサーのボブ・エズリンがリードに、リードの曲が語る物語には素晴らしい始まりがあるが、実際には終わりがないと言ったことから生まれた。
「Lady Day」
「Caroline Says I」
「How Do You Think It Feels」
「Caroline Says II」