Peter Gabriel [CD]
ピーター・ガブリエルによるデビュー・スタジオ・アルバムは77年にリリースされ、このアルバムは後に「Peter Gabriel I」または「Car」として知られるようになり、ヒプノシスがプロデュースしたアルバムのアートワークにちなんで名付けられた。75年にプログレッシブ・ロック・バンドのジェネシスからの脱退が公表された後、ガブリエルは家庭生活に集中するために休暇を取り、翌年からソロ・アルバムのために曲を書き始める。芝居の様なヴォーカルと曲の構成を得意としていたピーター・ガブリエルはトッド・ラングレンやジャック・ニッチェなど、何人かのプロデューサーを検討し、プロデューサーにドラマチックなは音作りを特長とするボブ・エズリンを起用し、オーケストラを導入したアルバムとなった。さらにピーター・ガブリエルはギタリストのロバート・フリップやベーシストのトニー・レヴィンなど、アルバムで演奏するために何人かのミュージシャンを追加で招集した。それは当時の最新のニュー・ウエイブ・サウンドに対応するためでもあった。強力な脇役陣が揃った素晴らしいアルバムであったが、偉大なアルバムにまみれた1年で、過小評価された作品となってしまった。
「Moribund The Burgermeister」
「Solsbury Hill」
「Humdrum」
「Slowburn」