Pink Floyd The Wall [CD]
ピンク・フロイドのアルバム「ザ・ウォール」は79年にリリースされた。時代はパンク、ニュー・ウエイブ期になっていてプログレッシブロックはトレンドからははずれ、「オールド・ウェイヴ」と称され、時代遅れになっていた。しかしその中で2枚組という重量級のアルバムを作り、全英3位・全米1位を記録し、全世界で3,000万枚以上売り上げるメガヒットとなり、ピンク・フロイドの底力を見せつけた。ロック・スターと思われる主人公ピンクの人生がストーリー形式で進行していき、そこから人間心理を描き出すという手法を取ったコンセプト・アルバムである。ピンクの人生の過程の中で感じる、学校教育や社会の中での抑圧・疎外感を「壁」に例えている。アルバム『狂気』と同様に基本的にすべての楽曲が繋がっており、2枚組全曲を通してひとつのストーリーになっている。リーダーのロジャー・ウォーターズがほとんどの楽曲を一人で書き下ろし、アルバムのレコーディングにはバンドのメンバー以外に多くのスタジオ・ミュージシャンが参加している。プロデュースもボブ・エズリンとの共同である。
「In The Flesh?」
「Another Brick In The Wall, Part Two」
「Mother」
「Comfortably Numb」
「Run Like Hell」
「The Trial」