Aerosmith Draw The Line [CD]
「ドロー・ザ・ライン」は、77年ににリリースされた、エアロスミスの5枚目のスタジオアルバム。前作の名盤「ロック」と同様に、その後のヘヴィメタルなどに影響を及ぼし、挑むようなヴォーカルスタイルのスティーヴン・タイラーの絞り出すようなシャウトが炸裂し、ギタリストのジョー・ペリーを軸に据え、ジョーと共にツイン・ギターを勤めるブラッド・ウィットフォードのギター・サウンドの完成度は高く、ベーシストのトム・ハミルトンとドラマーのジョーイ・クレイマーの分厚いリズム隊も素晴らしい。その圧倒的な破裂しそうな凄みのあるレベルは変われないが、絶え間ないツアーとメンバー全員がドラッグの使用の間にレコーディングした為か、まとまりには欠けていたとギタリストのジョー・ペリーが後のインタビューでかたっている。発売後6週間足らずで100万枚以上を売り上げたが、ドラッグの使用の影響からバンドは徐々に衰退していき、80年代中盤に本格的に復活するまで時間を要してしまう。
ジャケットに使われたメンバーのドローイングは、1930年代からブロードウェイ・ミュージカルの戯画で有名だった、風刺画家のアルバート・ハーシュフェルドによるものである。
「Draw The Line」
「I Wanna Know Why」
「Get It Up」
「Sight For Sore Eyes」