吉田美奈子 扉の冬 [CD]
高校生の時に知り合った細野晴臣と松本隆の勧めにより楽曲制作を開始、ローラ・ニーロやキャロル・キングのようなシンガー・ソングライターのスタイルを目指して、ライヴ中心の活動を開始する。アマチュア活動時代に「はっぴいえんど」周辺のミュージシャンとの交流を持ち、1972年に発表された大瀧詠一のソロファーストアルバムへ収録された楽曲『指切り』のフルートソロで、プロとしてのキャリアをスタートする。細野晴臣のプロデュースによる吉田美奈子ファースト・アルバム「扉の冬」のデビューは静かなものだった、聴いたものには衝撃をあたえ、今でも古さを感じさせない物になっている、ピアノの弾き語り形式で歌を録音したことで、彼女の持っている独自の感性をより感じることが出来る。もちろんバックの演奏は、キャラメル・ママこの突出した演奏力によるハイセンスなアレンジは、何年経っても色あせることは無い。この2ヶ月後に同じメンバーをバックに荒井由実がデビューする。
「扉の冬」二十歳とは思えない彼女独自の感性は、何十年経っても変わらない。