小林泉美&フライングミミバンド Sea Flight [CD]
ファースト・アルバムから、わずか七ヶ月後にセカンド・アルバム「Sea Flight」は78年の10月に発売された。今作の大きな変化は、ドラムの渡嘉敷祐一からマーティン・ブレイシーになったこと。渡嘉敷は、ジャズ・ピアニストの鈴木宏昌の率いるザ・プレイヤーズに加入、百戦錬磨のバンドであったため、彼も腰を据える必要があったと思われる。プロデュースもバンド全員の名義になり、清水靖晃も曲を提供、バンドのサウンドが台頭し、黒人ドラマーの存在をアピールする為、ファンキーな曲とインストの曲が増えた、ファーストアルバでの小林のコケティッシュな魅了は半減し、サウンド志向が強まった。またハワイでのレコーディングであったので、シー・ウィンドのジェリー・ヘイがホーンセクションで参加、コーラスもハワイの歌姫ノヘラニ・シプリアーノが参加、最後にストリングスのアレンジは坂本龍一という布陣でした。それでも商業的には成功することは無く、この後に解散、小林は、鍵盤奏者として高中正義のバンドやパラシュートに参加、マーティン・ブレイシーは、大橋純子&美乃家セントラルステーション、もんた&ブラザースに参加、清水、土方、渡辺はマライアを結成し本領を発揮していく。
「Concrete Wave」バンドらしいファンキーなナンバー。
「エンジェル・スカイ」小林泉美のコケティッシュなヴォーカルが良い。