Jamiroquai Emergency On Planet Earth [CD]
「エマージェンシー・オン・プラネット・アース」は、イギリスのファンクとアシッド・ジャズのバンド、ジャミロクワイのデビュー・スタジオ・アルバムで、93年にリリースされた。ジャミロクワイとは、イギリス出身のアーティストのジェイ・ケイのソロユニットであり、「ジャミロクワイ」はケイを中心としたユニット名であると同時にケイのステージネームでもある。彼の周りにはキーボードのトビー・スミス、ドラムのニック・ヴァン・ゲイダー、ベースのスチュアート・ハンナからなるジャミロクワイの中核メンバーというべきものがいて、ライブではさらにホーン・セクションが加わり11人編成のバンドとなる。何よりも音楽そのものをダイレクトに人々とコミュニケートするために、あえてジャミロクワイという抽象的なイメージを前面に出した活動を考えているようだ。ジェイ・ケイは23歳という若さで、スティヴィー・ワンダーやギル・スコット・ヘロンなどから影響を受けているらしいが、その音楽を知ったのはロンドンのクラブ・ムーヴメントを通じだったようだ、レア・グルーヴの父として名高いJのノーマン・ジェイなどに影響を受けて60年代から70年代のソウルやファンクやジャズを聴くようになったらしい。その影響で、アルバムのサウンドもコンピューターやサンプリングに頼った部分はほとんど見当たらなく、生々しいライブ感のあるサウンドとなっている。ジャミロクワイというネーミングはアメリカ・インディアンのイロクアイ族から取られていて、ジェイ・ケイはそのイロクアイ族の自然とともに生きようとする教えに大きな敬意を抱いているという。
「When You Gonna Learn? 」
「Too Young to Die」
「Emergency on Planet Earth」
「Blow Your Mind」