Marvin Gaye Live At The London Palladium [CD]
マービン・ゲイのライブと言えば74年のライブアルバムが有名だが、ツアーではなかったからか、バックの演奏もマービンの歌も特に前半部分はどこか安定さに欠ける部分が否めなかったが、この77年にリリースされた「ライブ・アット・ザ・ロンドン・パラディウム」は、官能美を極めた76年の傑作アルバム「アイ・ウォント・ユー」が出た直後のライブとあって官能的でシックでスマートな雰囲気に満ちていて、いつ聴いても非の打ち所がないほどに素晴らしい出来となっています。ライブならではの60年代のヒット・メドレーI、70年代のヒット・メドレーII、さらにマービン・ゲイが女性歌手とのデュエットで放ったヒット曲のメドレーIII、デュエットをしたキム・ウェストン、ダイアナ・ロス、タミー・テレルの名前を呼びあげて始まるのも痺れます、このライブでパートナーを務めて歌ったのはフローレンス・ライルス。当時37歳のマービン・ゲイの最も成功したライブ・アルバムとなり、モータウンで彼の最も商業的に成功したアルバムの1つにもなり、77年後半「ライブ・アット・ザ・ロンドン・パラディウム」は13週間トップ10に留まり、200万枚を売り上げ、アメリカでその年のベストセラーアルバムトップ10の1つになりました。
「Let's Get It On」
「Medley I:Ain't That Peculiar~You're a Wonderful One~Stubborn Kind of Fellow~Pride & Joy~Little Darling (I Need You)~I Heard It Through the Grapevine~Hitch Hike~You~Too Busy Thinking About My Baby~How Sweet It Is (To Be Loved by You))」
「Medley II:Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)~God Is Love~What's Going On~Save the Children」
「Medley III:You're All I Need to Get By~Ain't Nothing Like the Real Thing~Your Precious Love~It Takes Two~Ain't No Mountain High Enough」