Hirth Martinez Big Bright Street [CD]
ザ・バンドのロビー・ロバートソンに見いだされたアメリカのシンガーソングライター、ハース・マルティネスのセカンド・アルバム「Big Bright Street」は77年にリリースされた。奇才ジョン・サイモンによるプロデュース。全曲ハース・マルティネスのオリジナル構成によるもので、古き良き時代のジャズやルーツ・ミュージックを基にした音楽性の、味わい深いしゃがれたダミ声ヴォーカルが軽やかにビートに乗って本領を発揮、無比な魅力に溢れた特有の味わいがある。ザ・バンドのガース・ハドソンやロン・カーター、ジム・ケルトナー、ドクター・ジョン、ランディ・ブレッカー、クリス・パーカー、ティーヴ・ガッドらが参加。特に「The Mothman Samba」のロン・カーターとスティーヴ・ガッドのリズム隊、この洗練されたタッチは、スティーヴ・ガッドとロン・カーターならではの、さすがのプレイで実に粘っこいリズムが見事。「Love Song」はジョン・サイモンのストリングス・アレンジが聴きもの、これぞアレンジャー、ジョン・サイモンの面目躍如という曲、ドラムはティーヴ・ガッド。ハース・マルティネスはこのアルバムを発表したあと、次のアルバムまで20年以上間が空く、これまたジョン・サイモンのプロデュースで再登場する。
「Big Bright Street」
「The Mothman Samba」
「Love Song」
「Valley of the Music」