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Godiego Our Decade [CD]


OUR DECADE

OUR DECADE

  • 出版社/メーカー: Colombia Music Entertainment =music=
  • 発売日: 2008/03/19
  • メディア: CD


ゴダイゴの4枚目のオリジナル・アルバム「Our Decade」は79年にリリースされた、サブ・タイトルは「70年代-僕たちの時代」。名実ともに人気グループとなった彼らが、再びトータル・アルバムに挑戦。壮大なテーマを、ポップでいて幅広いスケールの大きなサウンドでまとめ上げた作品、英語詩を中心としたポップな音楽性、ミッキー吉野による緻密で斬新なアレンジはゴダイゴならではの物、70年代に起きた世界中の時事問題を彼らなりに問題提起・意志表明し来るべき80年代への架け橋とする壮大なコンセプトを伴ったもので、その哲学的な内容の歌詞と相まって、新たな世界感を表現していた。奈良崎陽子による英詩と70年代に対する考察は素晴らしく、斬新な切り口が随所に表現されていた。ヒット曲「ビューティフル・ネーム」と「銀河鉄道999」の間に作られ、まさに忙殺の中から生まれた作品で、リーダーのミッキー吉野は「平均年齢27歳、忙しく人気もあり、一番脂が乗っている時のアルバム」と、本作を振り返っている。

「イージー・ライダー」

「ショック、ショック、ショック!」

「トライ・トゥ・ウェイク・アップ・トゥ・ア・モーニング」

「プロミス・アット・ドーン」

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新川博  Shinkies [CD]


Shinkies

Shinkies

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2001/01/24
  • メディア: CD


新川 博は、東京都出身の作曲家・編曲家・キーボーディスト。11歳の頃には同級生だったCharとバンドを結成する(当時はベース担当だった)。17歳の頃に村井邦彦に師事し音楽出版社の手伝いを始める。20歳でハイ・ファイ・セットのバックバンドとしてプロデビュー。80年に松任谷由実のステージの音楽監督としてツアーに参加、アレンジャーとしての活動を本格的にスタートする。その後もアレンジャー・プロデューサーとして、Kinki Kids「青の時代」、酒井法子「蒼いうさぎ」など数多くのヒット曲を手がけた。2000年にはビクターエンタテインメント内にAOR Jazzレーベル「aosis records」を設立し、大人の為の生活に密接した音楽を提唱し、航空会社ANAの機内音楽として使用されるなど様々な形で活動をおこなっている。プロデューサーとして活動する傍ら自身のソロアルバムをリリースしている。今回紹介するアルバムは「aosis records」レーベルから2001年にリリースされたセカンド・アルバム「Shinkies」で、AORやR&Bの名曲で固められた全曲カヴァーの作品となっている。LAのトップ・ミュージシャンのトム・スコット(sax)マイケル・ランドゥ(g)エイブラハム・ラボリエル(b)ジェリー・ヘイ(tp)、などが参加。キャロル・ベイヤー・セイガーとデヴィッド・フォスターの共作の「It's the Falling in Love」マイケル・ジャクソンのバージョンが一番有名な曲や、チャカ・カーン の代表曲「Wha'cha Gonna Do for Me」を収録、この2曲に関しては、川村ゆみというフレッシュな女性シンガーを起用している。マーヴィン・ゲイの代表曲「Mercy Mercy Me」ではトム・スコットのサックスをフューチャーし、ボビー ウォマックの代表曲「Daylight」も取り上げている。名アレンジャー新川博らしい、スムース・ジャズ作品。

「It's the Falling in Love」

「Wha'cha Gonna Do for Me」

「Mercy Mercy Me」

「Daylight」

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加藤和彦  スーパー・ガス [CD]


スーパーガス+2

スーパーガス+2

  • アーティスト: 加藤和彦
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/06/28
  • メディア: CD


「スーパー・ガス」は、71年1に発売された加藤和彦の2枚目のソロ・アルバム。全曲の詞は松山猛が担当し、作編曲は加藤和彦が手がけた。サウンド面での特色としてはフォークとロックの中間に位置し、洗練されたアンサンブルや、カントリー、トラッドなど、アメリカやイギリスの最新サウンドトレンドが色濃く反映された、きわめて先鋭的なアルバムだった。また当時の日本ではまだ珍しかったスティールパンに加え、輸入されたばかりのミニモーグや、ARP 2600などのシンセサイザーが使用されている。「家をつくるなら 」は当初アルバムのみの収録だったが、ナショナル住宅建材株式会社のCMソングに使われたことで人気を博し、アルバム発売から約1年半経った73年にシングルカットされた。琉球音階を取り入れた楽曲「魔誕樹の木陰(またんきのこかげ)」やファーストアルバムに収録されるハズだったと思われる大曲「児雷也冒険譚」など、この世界観がこの直後に加藤和彦が結成するサディスティック・ミカ・バンドにも流れ込んでいった。「アルカンシェル」のギター・ソロはサディスティック・ミカ・バンドの初代ドラマーでもある、つのだ☆ひろが弾いています。なお「スーパーガス」という奇妙なタイトルは、スーパーマンのイラストに作者の知り合いの飼い犬「ガスくん」の顔写真をコラージュしたもの。裏ジャケでは加藤氏とミカ元・夫人がガスくんとじゃれている写真も載っている。

「家をつくるなら」

「魔法にかかった朝 」

「魔誕樹の木陰」

「アルカンシェル」

「児雷也冒険譚」

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当山ひとみ SEXY ROBOT [CD]


SEXY ROBOT

SEXY ROBOT

  • アーティスト: 当山ひとみ
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2009/01/26
  • メディア: CD


当山ひとみの5thアルバム「セクシィ・ロボット」は83年にリリースされた。兼松光のプロデュースによる日本産ブラック・コンテンポラリーの作品で、80年代のブラックミュージックの最先端を採り入れた作品、後に訪れるブラコン・サウンドの潮流を一早く取り入れたアルバムと言える。中学2年まで沖縄で過ごし、以降高校生までアメリカのオークランド・ハイスクールで過ごした為、デビューしても日本語はきちんと話せずいた、バイリンガル歌手の先駆けとして、ソウルフルなナンバーやファンキーなナンバーからアメリカンTOP40に呼応するようなポップスまで、当時の日本人が憧れた世界観をいとも容易く手にしてきた印象があるシンガーだ。椎名和夫(g)、松下 誠(g)、Mike Dunn(b)、難波弘之(key)らのグルーヴィーな疾走感のある演奏は80年代ならではの物、歌心が溢れるAOR調のナンバーも素晴らしい出来である。
The 24th Street Bandと共演した、当山ひとみのファースト・アルバム「Just Call Me Penny」がCD化していないのが残念である。

「SEXY ROBOT」。

「WANNA KISS / KISSしたい」

「TUXEDO CONNECTION 」

「CATHY 」

「愛はゆっくりやってくる -SLOW LOVE-」

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越美晴 パラレリズム [CD]


パラレリズム

パラレリズム

  • アーティスト: 越美晴
  • 出版社/メーカー: アルファレコード
  • 発売日: 1994/12/21
  • メディア: CD


84年に越美晴 が細野晴臣と組んでテクノポップ路線にシフトしたアルバム「パラレリズム」。細野晴臣との出会いを契機として「脱アイドル化」の道を自力で切り拓く。前作「Tutu」で初めて細野晴臣プロデュースとなり、それに続くALFA傘下YENレーベルからの第二弾のアルバムで、YMO散開直後の細野晴臣によるテクノポップサウンドは素晴らしく、越美晴の傑作アルバムと言われている。岡野ハジメ、川島裕二、松武秀樹らが参加している。越美晴のどこかアンニュイで可憐な歌声と不可思議でシュール、倒錯的な、狂気を秘めた詩世界はは独特の美意識を感じさせる、ジャケットを含め全編を漂う耽美的な世界観で統一されたテクノポップ・アルバムである。さらに同年にはベルギーのテクノ・ポップ・グループ、テレックスのサポートのもとヨーロッパ・ツアーも行った。この頃から、YMOのオランダ盤を発売するアムステルダムのレコードレーベル、Pick Up Recordsからシングルやアルバムがリリースされ、彼女の楽曲が海外でも評価されるようになった。その後は、20世紀初頭のフランス音楽のエスプリを現代に蘇らせるべく、シャンソンやオールド・ジャズを取り入れたノスタルジック志向を完成させてゆく。

「龍宮城の恋人」

「メフィストフェレスを探せ!」

「逃亡者」

「パラレリズム」

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河合夕子  リトル・トウキョウ [CD]


リトル・トウキョウ

リトル・トウキョウ

  • アーティスト: 河合夕子
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 1992/11/21
  • メディア: CD


愛媛県松山市出身のシンガー・ソングライター河合夕子のデビューアルバム「リトル・トウキョウ」は、81年にリリースされた。全曲水谷公生アレンジ、そしてコーラス・アレンジとプロデュースは浜田省吾の盟友でアレンジでも定評のある町支寛二が担当、そして何と言っても作詞家・売野雅勇にとってのデビュー作でもあります。アルバムの歌詞は河合夕子と売野雅勇との共作という形になりました、河合夕子本人が書いた歌詞に売野雅勇が飾りをつけるといった手順で進んだそうです。世界各国の風景をポップにきらびやかに描いた楽曲は、多国籍サウンドにテクノ・ポップの要素も散りばめたサウンドとなり、楽曲もアレンジも歌もしかりとしたデビュー・アルバムでした。ビジュアル面はカーリーヘアにアラレちゃん眼鏡、ドデカイ星のイアリングに東京タワーのミニチュアモデルを置いたり、ポップでキッチュなファッション感覚は80年代初頭らしく、ちょっとビジュアルがコミュカルになり過ぎた一面もあり、セールスは思ったほど伸びなかったようでした。86年にセッション・ミュージシャンへ転向し、SMAP、松任谷由実、徳永英明、チャゲ&ASKA、相川七瀬、安室奈美恵など、参加した作品は数百を越す作品にコーラスで参加しています。

「テレビジョントリップ」

「東京チーク・ガール」

「ジャマイカン Climax」

「バスクリン・ビーチ」

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久野かおり  Luna [CD]


LUNA

LUNA

  • アーティスト: 久野かおり
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 1996/01/25
  • メディア: CD


シンガー・ソングライター/サックス・プレイヤー久野かおりが88年に発表したデビュー・アルバム「LUNA」。国立音楽大学サックス専攻科を卒業したクラシック出身ながらジャズ、ポツプス、映画音楽などからも、それぞれの要素を取り入れている、リアルタイムのファンにはウェットなアダルト・ポップスというパブリック・イメージが定着している久野かおり。アルバムに参加しているミュージシャン達は土岐英史(sax)、山岸潤史 (g)、続木徹 (key)、Marvin Baker (ds)、Bobby Watson (b)らチキンシャック周辺のミュージシャンと、前にも紹介したAragonやT-SQUAREのメンバーだった難波正司(key)さらには笹路正徳 (key)、土方隆行 (g)、今剛(g)、斉藤ノヴ(per)、村上“ポンタ”秀一(dr)ら、名プレイヤーばかり。その鉄壁な演奏、洗練された楽曲、そして久野の可憐で可愛らしいヴォーカルは80年代におけるシティ・ポップの隠れた名盤としてひそかに再評価されつつある。
佐藤準(key)が編曲を担当した、近未来の神話を歌ったゴージャスなブギー「Adam & Eve 1989」は一部でカルト的人気を持つナンバー、TV番組「たけしのここだけの話」のエンディングテーマ曲の「月の砂漠から」は久野かおりのデビュー曲、「Champagneは Mon Cheri 」は歌謡曲風、「Love and hate」ではピチカート・ファイヴのメンバー小西康陽が作詞で参加、バラエティーに富み、隙が無いファースト・アルバムである。

「Adam & Eve 1989」作詞・作曲:久野かおり 編曲:佐藤準

「月の砂漠から」作詞:久野かおり・福岡有 作曲:久野かおり 編曲:土岐英史

「Champagneは Mon Cheri 」作詞・作曲:久野かおり 編曲:難波正司

「Love and hate」作詞:久野かおり・小西康陽 作曲:久野かおり 編曲:土岐英史

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山下達郎 僕の中の少年 [CD]


僕の中の少年 (2020 Remaster)

僕の中の少年 (2020 Remaster)

  • アーティスト: 山下達郎
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2020/11/25
  • メディア: CD


88年にリリースされた「僕の中の少年」デジタル・レコーディングをいよいよ手中に収めた感のあるアルバムで、かつての古賀メロディへのオマージュと言える「新(ネオ)・東京ラプソディー」や、初のバラードでのヒットとなった「ゲット・バック・イン・ラブ」など優れた歌モノを収録している。
2020年のリマスター盤の発売を記念して、「蒼氓」「踊ろよ、フィッシュ」の2曲を使用したミュージック・ビデオを新たに作成、「蒼氓」はこの世を生きる人々の営みへの賛歌であり、同世代へ向けて自分自身の言葉で歌うことを目標として、物悲しいメロディとともに未来への希望を歌う、山下達郎を代表する屈指の名曲。今回のミュージック・ビデオの制作にあたり、監督のモリカツ氏は2020年の4月~5月にかけての緊急事態宣言下で撮りためた無人の東京各地の映像に楽曲を重ね合わせた。人々が消え、静寂に包まれた街に楽曲が溶け込み、恐怖すら感じさせる映像美は圧巻の一言。まさにコロナ禍のあの時期でしか撮影することの不可能だった、資料としても貴重な映像である。
「踊ろよ、フィッシュ」は「蒼氓」とは対照的となる、色鮮やかなポップ・チューン。87年の全日空沖縄キャンペーン・ソングとして制作され、当時の山下達郎のキャッチフレーズでもあった「夏だ、海だ、タツローだ!」を完璧に体現したサマー・アンセム。同キャンペーンのCMでは、当時10代の石田ゆり子がキャンペーン・ガールに抜擢され、「踊ろよ、フィッシュ」の音楽と、沖縄の真っ青な海と白い浜辺をバックにした彼女の映像が話題をさらった伝説的なCMだ。

「蒼氓(そうぼう)」・「踊ろよ、フィッシュ」Music Video

「GET BACK IN LOVE」

おまけで10代の石田ゆり子がキャンペーン・ガールに抜擢された、CM「踊ろよ、フィッシュ」の映像。

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浜田金吾 Feel The Night [CD]


FEEL THE NIGHT

FEEL THE NIGHT

  • アーティスト: 濱田金吾
  • 出版社/メーカー: BMGインターナショナル
  • 発売日: 2000/09/20
  • メディア: CD


濱田金吾は74年にフォーク・ロック・グループのクラフトにベーシスト兼ヴォーカリストとして参加しプロ・デビュー、グループ解散後、太田裕美、竹内まりや、岩崎宏美、高橋真梨子、西城秀樹、ジャニーズまで、様々なアーティストや大物アイドルへの楽曲提供でも知られるシンガーソングライターで、80年にアルバム「Manhattan In The Rain」でソロ・デビュー。このサード・アルバム「Feel The Night」は81年にリリースされた。濱田金吾のスタイルは前作のセカンド・アルバムでほぼ確立されたが、このアルバムは濱田金吾本人も自身のスタイルを確立したと自画自賛した傑作アルバム。前作からのメンバーの松下誠(g)山田秀俊(key),富倉安生(b)らを中心に一流の敏腕ミュージシャンたちも参加。代表的人気曲「Bye Bye Mrs December」高橋真梨子のヴァージョンでも知られるジャズ・バラード「Jazz Singer 」などを収録。都会的なダンディズムとそこに潜む孤独や憂鬱を表現し、アーバンでメロウなAORを一貫、アルバム全曲で上質なシティ・ポップを追究した名盤。

「Bye Bye Mrs December」

「Piano Man」

「Jazz Singer」

「海風通信」

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山口美央子 月姫 MOONLIGHT PRINCESS [CD]


月姫

月姫

  • アーティスト: 山口美央子
  • 出版社/メーカー: Pinewaves
  • 発売日: 2018/02/07
  • メディア: CD


山口美央子は80年にキャニオン・レコードからアルバム『夢飛行』でデビュー。シンセサイザーの音色にマッチする彼女の歌声から「シンセの歌姫」と言われ、自身もYMOから大きく影響を受け、既にこの頃からシンセサイザーを多用した曲作りをしていた縁で、今もビジネスパートナーである松武秀樹と関わりを持つようになる。山口美央子の3枚目のオリジナル・アルバム「月姫 MOONLIGHT PRINCESS」は83年にリリースされた。プロデュースは前作までの2作の井上鑑に代わり、今作は、発売当時一風堂で活動していたテクノ・ポップの草分け的存在の土屋昌巳に変更し、村上 “ポンタ” 秀一(dr)後藤次利(b)松武秀樹などが実に豪華なメンバーが参加、シングルの「恋は春感」は、コーセー化粧品のイメージ・ソングに起用された。初期から海外でも高く評価されており「白昼夢」は海外メディアにもジャパニーズ・アンビエント・ポップスの傑作として取り上げられた。後に職業作曲家としても活動しており、数々の著名な歌手やアイドルに楽曲を提供している。

「夏」

「白昼夢」

「月姫」

「恋は春感」

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