Chick Corea & Gary Burton Crystal Silence [CD]
1972年にミュンヘンで開催されたジャズ・フェスティバルのフィナーレで、デュオによるジャム・セッションを披露し、それを観ていたECMレコードのプロデューサー、マンフレート・アイヒャーが両名に本作の制作を持ちかけた、録音はオスロで行われ、アイヒャーはスタジオを3日間予約していたが、最終的には3時間にも満たないうちに録音が完了した。。繊細なピアノ・タッチと澄み切ったヴィブラフォンのサウンドが、このうえなく美しい音世界を作り出す。タイトル曲と「ホワット・ゲーム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ」は、元々はチック・コリアが1972年2月に録音したリーダー・アルバム『リターン・トゥ・フォーエヴァー』の収録曲である、チック・コリア作「セニョール・マウス」、スティーヴ・スワロウ作「フォーリング・グレイス」の名曲も収録、チック・コリア作「チルドレンズ・ソング」ジャズというよりクラッシックのピアノ小曲も入っている。その後も両名はデュオ編成でのアルバムを度々リリースしており、ECMからの『デュエット』(1979年)および『イン・コンサート』(1980年)に加えて、他のレーベルからも『ネイティヴ・センス』(1993年、ストレッチ)、『ニュー・クリスタル・サイレンス』(2008年、コンコード)を発表している。
「Crystal Silence」2005年のRendezvous In New Yorkの映像から。
「Armando's Rumba」チック・コリア作の名曲をこんなにもユーモアたっぷりに凄いテクニックで楽しく演奏している。