Ben Sidran The Cat And The Hat [CD]
前作の「ライブ・アット・モントルー」からの主要メンバーのマイク・マイニエリとの共同プロデュースとなった「The Cat And The Hat」。広い範囲に及ぶジャズ・スタンダード曲など、ジャズの作品を新旧混ぜた作品となっている。参加メンバーは、スティーブ・ガットとエイブラハム・ラボリエルという強力ナリズム隊、リー・リトナー、バジー・フェイトンのギター陣、ジェリー・ヘイ、ジョン・ヘンダーソン、マイケル・ブレッカー、トム・スコットのホーン陣、バック・ボーカルにルーサー・ヴァンドロスも参加している、これはマイク・マイニエリが連れてきたと思えるが、このメンバーならフュージョンになるのだが、独自の感性と彼のスタイルこだわるベン・シドランの音楽となってしまう。このアルバムの新しい試みは、ジャズの曲に歌詞を付けて歌うこと、このアレンジにマイク・マイニエリと共同であたっている、ジャズの名曲に尊敬の念を保った再生を図っている。ちなみにマイク・マイニエリはティム・ハーディンやローラ・ニーロの初期の活動でシンガー・ソングライターの世界にジャズのタッチ取り入れた先駆者のひとりです。
「Hi-Fly」50年代後半、アート・ブレイキーとキャノンボール・アダレイの演奏で有名な曲だが、ベンによって新しい曲になっている、マイケル・ブレッカーのソロがフィーチャーされている。
「Give It To The Kids」唯一の新曲、シドランとマイニエリの共作。
「Steps to Heaven」ビクター・フリードマンの作曲で、マイルス・デイヴィスの演奏で有名な名曲をスティーブ・ガットのドラムとベン・シドランの歌で新しく再生した。