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NIAGARA TRIANGLE Vol.2 [CD]


NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition (通常盤) (特典なし)

NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition (通常盤) (特典なし)

  • アーティスト: ナイアガラ トライアングル
  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2022/03/21
  • メディア: CD


82年に大滝詠一の主催するナイアガラレーベルから発表されたアルバム「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」当時売り出し中だった新鋭のアーティストの佐野元春と杉真理に白羽の矢をたてた大瀧詠一が「NIAGARA TRIANGLE Vol.1」の続編として構想し、3人の共通しているリバプール・サウンドをテーマに制作された。3人のポップ・センスが交錯し、三者三様のヴァラエティ豊かなポップ・チューンが次から次にと飛び出してくるアルバムで、他に例のないアプローチから成功した意味でも評価に値する、確信に満ちた創意工夫されたアルバムである。

「A面で恋をして」作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一。バディ・ホリーをウォール・オブ・サウンドでデコレートし、バディ・ホリーのスペクター・サウンドを具現化した作品。A面でというキャッチコピーはレコードを意味するだけでなくエーメンというポップスごころを刺激する響きが大瀧詠一のこの曲を作らせたと言う。

「Bye Bye C-Boy」作詞・作曲:佐野元春。前回でチョット話した、バックレイン元春セレクションのレパートリーで74年のポプコンでエントリー曲として披露し、同じコンテストでピープルというバンドで参加していた杉真理に強い印象を与えた。中期のビートルズを感じさせる曲である。

「Nobody」作詞・作曲:杉真理。ジョン・レノンが死んだ後に杉真理はこの曲を書いた。甘酸っぱい初期のビートルズのエッセンスを詰め込んだ曲調で、ジョン・レノンについて歌われた曲。

「マンハッタンブリッヂにたたずんで」作詞・作曲:佐野元春。このアルバムで佐野元春が提供した4曲のうち自分のソングライターとしての本質が出ていると、自身が自信を持つ曲で、やはりジョン・レノンを意識している曲。

「夢みる渚」作詞・作曲:杉真理。もともと竹内まりやのシングル用に描いたものの不採用となり、自分のアルバムに入れよう考えていたが、大瀧詠一の希望で収録された。

「♡じかけのオレンジ」作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一。アルバム最後を飾るこの曲は「ロング・バケーション」の「FUN×4」や松田聖子のアルバム「風立ちぬ」の「いちご畑でつかまえて」の流れをくんでいる。

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