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越美晴 おもちゃ箱 第一幕 [CD]


おもちゃ箱 第一幕

おもちゃ箱 第一幕

  • アーティスト: 越美晴
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1991/08/21
  • メディア: CD


ピアノを弾きながら歌う姿から当時は原田真二の女版と言われた女性シンガー・ソングライター越美晴 のデビュー・アルバム「おもちゃ箱 第一幕」は79年にリリースされた。編曲はオリジナル・ムーンライダーズでオルガンとして参加したキャリアを持ち、キャラメル・ママ、ティン・パン・アレー周辺人物で吉田美奈子、ムーンライダーズ等を始めアレンジャーとして数多くの作品を手掛けた、元矢野顕子の夫としても知られる矢野誠、坂本龍一、萩田光雄が担当。全曲に渡り越美晴がピアノを演奏、参加ミュージシャンも坂本龍一、羽田健太郎、松原正樹、村松邦男、小原礼、後藤次利、高水健司、高橋幸宏、斉藤ノブ、山下達郎、吉田美奈子、村岡建などの豪華なメンバーが参加。「気まぐれハイウェイ」と「恋はファニー・フィーリング」の2曲では山下達郎と吉田美奈子のコンビによるコーラスとコラース・アレンジが聴ける、「海辺」はその後のヨーロピアン路線を感じさせる影の名曲、全編自作によるナンバーでニューミュージック路線のデビュー・アルバムだった。その後のヨーロピアン路線で独自のポジションを確立するとは思えない内容は、この時代ならではのアイドル的な路線のデビューだったが、その後、細野晴臣との出会いを契機として「脱アイドル化」の道を自力で切り拓き、軽快なピアノ弾き語りのニューミュージック路線から180度転換して、フレンチ・ポップスを思わせる耽美的なテクノサウンドで従来からのファンを驚かせ、これらは彼女が子供の頃から身に付け馴染んできたジャンルであり、むしろ前衛的なテクノサウンドに接近したことで原点回帰したとも言える。

「ラブ・ステップ 」作詞・作曲:越美晴 編曲:矢野誠

「気まぐれハイウェイ」作詞・作曲:越美晴 編曲:萩田光雄

「恋はファニー・フィーリング」作詞・作曲:越美晴 編曲:矢野誠

「海辺」作詞・作曲:越美晴 編曲:矢野誠

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