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センチメンタル・シティ・ロマンス [CD]


センチメンタル・シティ・ロマンス

センチメンタル・シティ・ロマンス

  • アーティスト: センチメンタル・シティ・ロマンス
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1991/06/15
  • メディア: CD


名古屋が誇る日本最古のロックバンド、センチメンタル・シティ・ロマンス、73年3月、中野督夫(Vo/G)、細井豊(Key)、田中毅(Ds)の「シアンクレール」に、告井延隆(G)をリーダーとして迎え、加藤文敏(B)も参加して「センチメンタル・シティ・ロマンス」結成。75年7月、ファースト・シングル「うちわもめ」を発表、同年8月細野晴臣がアドバイザー(クレジットはChif Audience)として関わったファースト・アルバム「センチメンタル・シティ・ロマンス」を発表。実際には細野春臣はセンチメンタル・シティ・ロマンスのデビュー・アルバムのプロデュースは行っていないようで、プロデュースは「Sentimental City Romance」名義になっており、アルバムに寄せられた細野春臣の手記によれば、センチメンタル・シティ・ロマンスの音楽性は「プロデュースの余地がない完璧なスタイル」だったそうで、「チーフ・オーディエンスにいすわる」ことにしたという。ちなみにこの手記で細野春臣はセンチメンタル・シティ・ロマンスのことを「自分と同じ血の流れるロック・バンド」と述べている。当時の日本ロック・シーンで「ウエスト・コースト・サウンド」を指向するバンドは少数派だった。彼らの指向した「ウエスト・コースト・サウンド」はバッファロー・スプリングフィールドやポコ、モビー・グレープといったバンドたちの音楽だったわけだが、それらのバンドも日本での一般的な知名度はかなり低いものだった。そのような「ウエスト・コースト・サウンド」を指向するセンチメンタル・シティ・ロマンスは、当時の日本ロックの潮流からは外れた位置にいた、センチメンタル・シティ・ロマンスの音楽は「ウエスト・コースト・サウンド」の音楽の中に日本的な情緒感が同居しているからこそ、魅力的で、70年代の時代性を感じるサウンドとなっているが、今になって聴けば音楽的にはやはり少々古臭いものかもしれないが、「時代」というものが持っていた空気を感じてくれたらと思う。同年に発表したシュガー・ベイブ「Songs」と双璧をなすアルバム。

「暖時」

「うちわもめ」

「うん、と僕は」

「あの娘の窓灯り」

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